繰り返しの罠

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繰り返しの罠

「(効率的な)勉強方法がわからなくて」

たびたび、このように相談されるお母さんがいらっしゃいます。成績が上がらないのは、勉強方法が身についていないからと考えているようです。良い勉強法さえ教えてもらえると、成績はどんどん上がると思っているかもしれません。

 

残念ながら、そうとは限りません。
いろいろな勉強のしかたはありますが、どの方法が良くて、どれが悪いかはありません。悪い勉強法があったとしたら、それはもう誰もやっていないでしょう。

 

その子に合う合わないというのも簡単な話ではありません。第一に、合っているかどうかは、実際にそれをやってみないと分からないことです。1回くらいやってみて、うちの子には合わないという判断するのは早計です。効力を最大に発揮できるように、忠実にその勉強法を実行してみたでしょうか?その検証はどのようにしましたか?
普通、最初から完璧に、ある勉強方法をこなすなど、ありえないことです。もしそれができていれば、何らかの効果があり、冒頭のような悩みは出てきません。

 

どの勉強法にも、自分で調整する余地があるものです。勉強を進めるなかで、うまく行かないことが出てきたら、その場で少しやり方を調整するのです。できないのに、まったく同じやり方を繰り返しても意味がありません。しかし、人は往々にしてそのような心理状態に陥ります。いつかはできるはずだと思い込むのです。そのような思い込みがあったら、望む結果は得られません。

 

同じことを繰り返して、うまくいったという経験はあると思います。大変だったけれど、続けていたら最後にはうまくいった、と。そのような経験が逆にムダな繰り返しを生むことがあるのです。
同じ繰り返しをしたと思っていても、よく考えると、実は少しずつ何かを変えていませんでしたか?固い容器のふたを何とか開けようとするとき、ひっぱる場所を変えたり、力のかけ具合を変えたりしていませんでしたか?
冷静な心理状態ですとすぐに気づくものですが、焦っているときほど、状況が見えず判断ができなくなってしまいます。

 

テスト前に暗記がうまくできないと思ったとき、少し違ったやり方を試してみるといいでしょう。単純に、一番上の項目から覚えようとしていたのを、一番下の項目から始めてみます。たったそれだけでも、変化はあるはずです。やり方を少し変えて効果を確認する。もしまだ同じようなら、また少し変えてみる。繰り返すべきは、やり方を変えることなのです。

 

どうしてうまくいかないのだろうという原因分析は、テストが終わってからゆっくりやりましょう。それも大事です。それらは知恵となっていくのです。

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