赤ちゃんが決める自分の価値、相手の価値

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赤ちゃんが決める自分の価値、相手の価値

子どもの性格で気になることはありませんか?あるいはパートナーやあなた自身の性格についてはどうですか?
頻繁に横暴な態度をとったり、自己否定的に悲観したり、ひきこもりまではいかなくても、コミュニケーションに閉鎖的だったりと、悩ましいところは誰にでもあると思います。

 

人は自分の感情や人生に対する姿勢を乳幼児期に決断するといわれています。大人になって、自分自身は何を決断したのかを覚えていないどころか、決断したこと自体覚えていないものです。
生まれてから間もないうちに、わずかな経験から一生を左右するような決断をするのですが、そのときの子どもにとっては自分の生死にかかわることなので、できるだけ早く決断しなければなりません。そしてそれは身近にいた家族、特に母親との経験に基づいてなされます。

 

自分の人生をどのように生きていくかを決断するときに、自分と他人(自分以外の人)の価値と、それに基づいたコミュニケーションの態度を決めることになります。
赤ちゃんがお腹がすき、お乳が飲みたいと泣きます。お母さんは泣き声に気づき、赤ちゃんを優しく抱きかかえ、お乳を十分にあげます。このとき赤ちゃんはお母さんを呼んで、お乳をもらうことができたので、自分には価値があると考えます。自分の欲求を満足させてくれるお母さんに対しても、そうしてくれる価値があると判断します。このようなことが継続して起こることで、自分はOK、他人もOKという考えが定着します。

 

赤ちゃんがお腹がすいたので、泣いてお母さんを呼んだのですが、お乳が十分に出なかったり、ミルクが足りなかったならば、赤ちゃんは自分の欲求が十分に満たされず、お母さんに対して失望します。自分はお母さんを呼ぶことができたのに、お母さんは十分にお乳をくれなかった。自分はOKだけども、他人はOKでないと判断します。

 

赤ちゃんがお腹がすいて泣いてお母さんを呼びます。しかし、お母さんは気がつかない(近くにいないことも)か、他のことをしていてまったく対応してくれません。しばらくして赤ちゃんがあきらめては泣くのをやめたとき、お母さんは手が空いて、赤ちゃんにミルクを与えます。自分はお母さんを呼ぶことができなかったと思います。あるいは、赤ちゃんが泣いていないのに、ミルクの時間になったのでミルクを飲ませます。赤ちゃんは飲みたくないのに、飲まされることになります。このようなとき、赤ちゃんは自分には力がなく、お母さんはミルクを与える力があると思います。そして、自分はOKではないが、他人はOKであると決めることになります。

 

赤ちゃんがお腹をすかして泣きます。お母さんは電話に夢中で気づきません。お母さんの声は聞こえるのに、お母さんは来てくれません。このとき、自分にはお母さんを呼ぶ力がなく、お母さんにも自分を満足させる力がないと判断します。あるいは、赤ちゃんが泣いているときに、「うるさい!」などと叱りつけると、やはりお母さんには自分を満足させることができないと考えます。つまり、自分はOKではなく、他人もOKではないということです。

 

いずれも度重なる経験によるもので、赤ちゃんであっても一度や二度のやり取りでは判断しません。しかし、ひとたび決断すると、その後の人生をそのような信条、態度で生き続けることになります。
その決断は周りの人たちの影響を大きく受けますが、あくまでも子どもが自分でしたものです。ということは、それを改められることもできるということです。そのためにはまず自分自身での気づきと、周囲のサポートが必要です。

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