子どもの人生を決める、親からの無意識の禁止

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子どもの人生を決める、親からの無意識の禁止

前回お話した人生の脚本を作成したり、強化したりするものには、まだ言葉もよく分からない幼児うちに、親から発せられる”禁止令”というものがあります。しつけの中で与えられる「やってはいけないこと」とは別物で、親の心の状態のうちの「子ども」の状態から無意識に送られてきます。つまり、親は子どもに対して、無意識のうちに、自分自身の子どものような感覚や感情で接しているのです。「子ども」の感覚・感情ですから、残酷なものもたくさんあります。相手がどういうふうに感じるかなどは考えていません。

無意識にやっていることですから、当然、親自身はそんなメッセージを送っていることなど気づいていません。ですので、記憶にもありません。しかし子どもは、そのメッセージを自分自身で翻訳し、”禁止令”として受け取っているのです。恐ろしい話ではありませんか?

 

具体的な例をご紹介します。

【考えるな】
「お母さん、お父さんとあんまりケンカしないで」
「大人のことに口を出すんじゃありません!」
子どもにとって夫婦喧嘩は辛いものです。どっちも好きなので、どちらか一方に味方することなんかできません。苦しんだ挙句に、言いやすいお母さんに自分の気持ちを話しました。しかし、お母さんはまったく耳を貸さず、シャットアウト。この出来事は子どもの心に強く焼き付きます。ましてや、同様なことが繰り返しあったなら、自分の気持ちや考えを人に伝えること自体が嫌になってしまいます。
大人になって、困難にあたったとき、自分で解決しようとせず、他人に依存しがちです。さらには、アルコールや薬物におぼれるようになり、自己破壊へと進んでいきます。

 

【近づくな】
子どもはいろいろなことに興味を持ちます。生きていくためにはいろいろなことを知らなければならないのは、動物も同じです。大人同士が話しているところへ割り込んでくることもしばしばです。
「ねぇ、何の話してるの?私にも教えて」
ポジティブにでもネガティブにでも盛り上がっている最中に、子どもがそんなふうに入ってきたらどうしますか?
「○○ちゃん、今、大事なお話しているの。あっちで遊んでて」
優しい言い方ではありますが、子どもは「こっちへ来るな、近づくな」と翻訳します。高じて、親の近くにいないほうが愛情を受けることができると思うようになり、成長しても他人とのコミュニケーションがうまく築けなくなります。学校や職場での孤立、引きこもりと発展していきます。

 

【健康であるな】
心を鬼にして、普段からしっかりしつけようとし、つい厳しくなってしまうお母さんも少なくないと思います。しかし、そんなお母さんでも、子どもが病気になったときは心配でたまりません。頻繁に寝ている子どもの様子を見に行ったり、「何か食べたいものはない?」などと、普段はあまり言わない優しい言葉をかけるものですよね。そんなとき、子どもはどう思うでしょう?「病気になるとお母さんが優しくしてくれる」と考えるのではないでしょうか。普段のお母さんの態度と、自分が病気になったときのお母さんの態度の両方から、健康でいてはいけないと決めるのです。その後、子どもの意思で病気になることは少ないかもしれませんが、無意識の中に「病気でいたほうが幸せ」という考えがあるのですから、しょっちゅう具合が悪くなったり、あえて危険なことをしてケガをしたり、あるいはいつも人から同情を得ようとするようになります。

 

他にも代表的な”禁止令”がいくつかあります。それらから解き放つことは簡単ではありません。親の記憶にもありませんし、子どもも無意識の中で従っているからです。対処としては、子どもの意識をその時分までさかのぼり、そのようなメッセージを親から受けていたことを思い出させます。そして、「そうしてもいいのですよ」という”許可”を与えるのです。この”許可”を受け取ることではじめて、長年持ち続けてきた”禁止令”から解放されることができます。

”禁止令”を持っていることは決して特殊なことではありません。ほぼすべての人が持っていると思っても差し支えないでしょう。自分自身で気づいていないだけなのです。

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