悪いテスト結果にもポジティブ面が
学力テストの結果が悪くて落ち込んでいる生徒には、よく次のように話してます。、
出来事を経験するとき、人はいろんな視点、ものの見かたをします。その見かたによって感じ方も変わります。テストの結果が悪いことを「勉強不足だ」ということもできますが、その結果からポジティブなことを見つけることも大切です。そうすると気持ちが前向きになります。
視点を変えることは事実を否定することではありません。事実は一つ。それに対して異なる角度から見つめることで、違った発見ができます。よりネガティブな面を見つけることもあるかもしれませんが、気持ちが落ちている人に対してはポジティブな面を見つけてあげたいです。ダメだと思っていたことが何とかできそうに思えたり、やりたくないと思っていたことがやってみようと思い始めたりするのです。
違った見かたも一つではありません。たとえば、「うちの子はのんびりしてて」というお母さん。もっとテキパキできないのかと心配しているようです。そんなお母さん対して、「焦らずにじっくり考えてるんですね」ということができます。あるいは、その性格を生かせる状況を取り上げて「将来は研究職が向いているかもしれませんね」ということもできます。グズグズしてやるべきことをやらないという状態は変わらないかもしれませんが、お母さんの子どもへの向き合い方が変わるはずです。それはこの親子にとって、新しい前進の一歩になるでしょう。