質問は、アドバイスより効果的

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質問は、アドバイスより効果的

これまでお話してきたように、人が何かに悩んでいるときは、経験した内容の一部を省略していたり、事実をねじ曲げていたり、自分独自のルールを作ってそれに縛られていることが多いものです。それらは思い込みや決めつけであったりしますが、それを修正できるのは誰かからのアドバイスではなく、程度の良い質問から導かれる自分自身による気づきなのです。

 

したがって質問のしかたが重要になります。相手の話の中で、主語であったり、目的語であったり、場所や時間などが省略されている場合は、「何が?」「誰が?」「いつ?」「どんなふうに?」などと具体性に欠けているものを質問します。
また、どう考えても現実と違うなと感じたときは、「どのように考えてその結論になったの?」「どのようにしてそうだと分かったの?」などと、その考えに至った過程を質問するのもよいでしょう。
あるいは、自分のルールに縛られているようなときは、「いつも?必ず?全員?」「そうしない/そうするとどうなるの?」などと質問をして、例外に気づかせます。

 

ここで注意しなければならないのは、「なぜ?」という質問をしないことです。「なぜなの?」と質問されると、責められている気分になり、言い訳を探し始めます。言い訳は多くの場合、本質ではないので、それを取り上げても問題は解決しません。質問は原因を探るのが目的ではなく、失ってしまった事実を回復するためのものです。

 

また、質問は1つで解決するとは限りません。悩みの根が深いほど、失った現実・事実を取り戻しづらいものです。
たとえば、「今度のテスト、自信がない」という子に対して、「勉強しないからでしょ!」と言ってもらちがあきませんので、「テストの何が自信がないの?」と聞いてみます。「英語が分からない」と答えるので、「英語のどこ?」「関係代名詞…」「他には?」「他は大丈夫」「じゃあどうする?」「関係代名詞の練習問題やってみる。ちょっと希望が見えてきた」
続けて質問していくことで、問題が具体化されてくるので、解決策が見つけやすくなります。もし答えに詰まるようでしたら、より簡単な質問に変えます。簡単な質問をいくつかして、元の質問に戻るようにするのです。

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