言ってもやってくれない

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言ってもやってくれない

子どもが小学生の頃は何でも言うことを聞いてくれてたのに、中学生になったとたんに、たずねても返事をしない、こうしなさいと言ったことに逆らう、会話自体を避けるといった行動をとるようになり、とまどっているお父さん、お母さんは多いようです。
第二次性徴の発現、いわゆる思春期といわれる時期で、独立心が芽生えるとともに、精神的にもアンバランスな状態になることがあります。反抗的な言動は無意識から発動されることが多く、子ども本人も「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう」とあとで後悔しているかもしれません。

 

コミュニケーションという視点で見ると、うまくいかないことがあるのは思春期の子どもに限ったことではありません。
職場において、いつも遅刻をしてくる社員がいたとします。「また遅刻か。何度言ったら分かるんだ。もう二度と遅刻はするなよ」と怒ってしまいますが、怒りが収まったころにまた遅刻してしまいます。
そんなとき、あなたはどうしますか?

同じように注意したり、もっと強く怒ったりするかもしれませんが、これまでの経緯を考えると改善は期待できないかもしれませんね。もしかすると病的な原因の可能性もありますが、その前に接し方を少し変えてみるのはいかがでしょうか。

「どうしたら遅刻しなくなると思う?」

たとえば、このように質問してみます。質問された社員は自分自身と会話を始めるでしょう。少し時間がかかるかもしれませんが、しばらくするといくつかアイディアを出してくるはずです。その中には、効果的とは思えないものもあるかもしれません。しかし、ここは一旦受け留めます。

「なるほど。○○するんだね」

受け留めてもらえたことで、承認要求が満たされます。そして、「やってみよう」という気持ちになります。そのときの相手の表情に注意を払ってください。少し明るい表情をしているはずです。
あまりにもひどい”改善策”であれば、他のアイディアを促したり、少しだけ変えてみることをアドレスしてみましょう。ただ、出してきた”改善策”を口では認めても、それをなかったことにするように無視したり、まったく別の対策をアドバイスすることは、本人を否定することになります。それでは問題は解決しません。また遅刻を繰り返すでしょう。

「遅刻するな」と言ったのに伝わらない。言ったことをやってくれない。そのようなことは対人関係ではよく起こることです。そんなときはたいてい、「言ったのにそれをやらないヤツが悪い」と相手のせいにしてしまいます。「あなたの将来を思って勉強しなさいと言っているのに、なんで分からないの?!」と子どもを責めてしまいます。

 

コミュニケーションにおいて大切なのは、自分が何を言ったかではなくて、あなたが言ったこと対して、相手がどのような反応を示したかです。相手が否定的な反応をしたり、反応しないときは、コミュニケーションが成立していません。すなわち、あなたの言ったことはすべて無駄になっているのです。
相手が受け取らないメッセージを繰り返し伝えても意味がありません。そのことに気づいたら、自分のやり方、言い方を変えてみることです。引いて開けるドアを押し続けても、永遠に開けることはできません。コミュニケーションを成功させるのは、あなたの柔軟で賢い対応なのです。

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