”余計なひと言”を言ってしまう子

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”余計なひと言”を言ってしまう子

前回、本当はやりたくないと思っているのに、ついやってしまうことについてお話しました。否定的な行動にも、裏に隠されたむしろ肯定的な意図があります。それゆえ、無意識下で動機づけされ、気づいたら「またやってしまった」ということになります。動機が意識下にないことは、決してレアケースではありません。つい余計なことを言ってしまうという人も、”余計なこと”を言うことで、なにか利益を得ているはずですが、自分ではそれに気づいていないのです。

 

子ども同士でも”余計なひと言”はよくあります。新しく買ってもらった流行りのデザインのバッグや筆入れを学校に持っていったとき、「そんなの、すぐに飽きるから」とか、「もう古いよね」などと言ってくる子がいます。本当は、そんなふうには思ってはおらず、素敵だなと感じているかもしれません。でも、なぜそんなことを言ってしまうのでしょうか?

 

ひとつには、やっかみ、嫉妬が考えられます。
自分の欲求が満たされないとき(素敵なバッグを買ってもらえない)、ジレンマによるいら立ちが嫉妬に変化すると考えられます。ときには、嫉妬する相手よりも、自分に買ってくれない両親に対しての怒りが強くなる場合もあります。いずれにせよ、欲求不満によるストレスが攻撃的な感情に変わり、相手を感情的に痛めつけることで、スッキリした気分を取り戻したいという意図があると思われます。

 

もう一つは、みんなが注目しているものを批判することで、自分の能力が高いことを示そうとしていると考えられます。たとえば「あの子は何でもよく知っている」と思われたい、すなわちみんなからの承認を得たい(承認要求)のです。自分を優位な立場に置くことで、快感が得られます。このようなケースでは、批判に対して批判をすると、さらに激化する可能性があります。承認要求のための言動を批判されることは、自分のことを否定されたと受け取ります。承認を得るために、さらに批判を重ねることになります。

 

このように、”余計なひと言”の裏には、叶えたい意図があります。「あの子が変なことを言ってきたのだから、あの子が悪い」では、コミュニケーションは成り立ちません。その意図を読み取れるかが、良いコミュニケーションを築ける能力なのです。

「そうかもしれないよね。今度買ってもらう前に相談するね」と言ってみてはどうでしょう?相手を傷つけず、うまく収めることができると思います。

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