声かけもスキル
あけましておめでとうございます。
「今年の目標は?」と聞かれると、モジモジして「う~ん、特にない」と答える子は多いです。
みんな誰もが希望や願望を持っているはずです。初詣で手を合わせて心の中で呟いた願い事もその一つです。その願い事をさらに具体化すると目標になります。目標がある場合と、目標なしに同じことをする場合では、成果に大きな差が生まれることは周知の事実です。新年や新学期という区切りを利用すると目標も立てやすくなります。ぜひ、ご家庭でお互いの目標を共有してください。それが習慣化すると、子どもは目標を立てることに難しさを感じなくなります。つまり、子育ての一環ですね。
今年の目標を引き出す際にも、どのように子どもと話してよいか分からないと言う保護者がいます。もしかすると、そのように自覚さえしておらず、自分の言いたいことだけを言って、コミュニケーションが取れていると思っている親がいるかもしれません。コミュニケーションの意味は、相手の反応を受け取ることにあります。一方通行はコミュニケーションではありません。
前回お話したように、声かけのしかたひとつで、相手の心を動かすことができます。子どもと話をするときにも、期待する反応を得られるように、言葉を選んで、話し方を工夫して、大事に話をしたいものです。これはスキルです。スキルが足りなければ勉強しなくてはなりません。親も常に勉強が必要です。