落ち込んだときの行動
行動・思考のパターン化は誰にも起こることで、多かれ少なかれ、みんなそれぞれの行動・思考パターンを身につけています。自覚していることもあれば、自覚していないこともあります。もし、そのようなパターン化があなたの目標達成を妨害していたり、コミュニケーションに問題を生じさせたりしているのであれば、改善しなければなりません。行動・思考パターンがどのようにして身についたかを探らないまでも、それを自覚することで変えることができます。
小学生や中学生の子どもは、自分の行動・思考パターンを自覚していないことが多いようです。ネガティブな心のスパイラルに陥っているときは助けてあげたいですよね。
たとえば、先生からひどく怒られたり、試験で大失敗をして落ち込んでいるとき、お子さんはどのような行動を取りがちですか?
落ち込んだときは1人でいたいと思う子は、人には頼らず、自分自身と向き合おうとする傾向があります。少ない友だちと深い友人関係を築こうとします。
それに対して、誰かと一緒にいたいと思う子は、広く浅い人間関係を好み、多くの友だちを作ります。友だちに関する話題が多いのも特徴です。他人からの影響を受けやすい傾向があります。
ひとりでよく考え、簡単に他人に頼ろうをしない姿勢は自立心の表れでもありますが、経験不足から1人では解決できないこともたくさんあります。時には自分のパターンを捨てて、周りの人に救いを求めることも必要でしょう。反対に、他人に依存しすぎてしまっては自分というものを失ってしまい、コミュニケーションや人間関係において信用・信頼も失いかねません。
どちらが良いということではなく、それぞれ良い点や生かせる場面があります。行き詰ったときなど、状況に応じて切り替えるスキルを育てたいです。
子どもをよく観察しましょう。”放っておいても育つ”のは身体だけです。心はひとりではうまく大人になれません。
必要なタイミングで必要な問いかけをします。子ども自身の思いを言葉にさせ、自身で気づきを得るのを助けます。アドバイスは逆効果を招くことがありますので、最後の最後まで取っておきましょう。
成果はかたちとなって、いつか必ず現れるでしょう。