固定された行動・思考パターンを理解する

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固定された行動・思考パターンを理解する

ときどき、「うちの子は慎重派で」とか、「うちの子は猪突猛進型なんです」などと聞くことがあります。子どもの性格についておっしゃっています。性格というは感情や思考の傾向で、それは行動にも影響を与えます。たとえば、慎重派の人は行動に移るまでに時間がかかるかもしれません。猪突猛進型の子は多少のリスクは無視し、すぐに行動を始めることが多いようです。それぞれに良い面、悪い面があり、生かせる場面もあれば、控えたほうがよい場面もあります。

 

人間の行動や思考には、固有のパターンがあります。たとえば、朝起きてから出かけるまでの間、毎日だいたい同じ行動パターンを取っていませんか?入浴時も、毎回同じ順番で洗って、湯船に同じくらいの時間つかっていないでしょうか?悪天候で電車が止まって帰れなくなったとき、「こんなときは現金だ」と言ってATMを探し回っていた人がいました。これは思考のパターン化です。

 

このような行動・思考のパターンは、繰り返された経験によるものと、自分の親(あるいは親に相当する人)からの言い伝えによるところが大きいです。したがって、簡単に変えられるものではありません。朝の行動パターンのように、効率的に作業ができるのであれば大いにメリットがありますが、いざというときにそれが障害となってしまってはうれしくありません。場面によって使い分けられれば、もっと楽しい生活ができるはずです。

 

冒頭の慎重派の子は”問題回避型”の行動・思考パターンを持っていると言えます。失敗しないように、トラブルが起きないようにと、起こりうるリスクを心配する傾向が強いです。猪突猛進の子は”目的志向型”と言えます。リスクを恐れず、目標・ゴールを見て、ひたすらまっすぐに行動しようとします。どちらが良い、悪いということはありません。どちらもそれぞれ生かせる場面があるからです。

 

ただ、問題回避型の子に「心配なんかしないでいいから、がんばってやりなさい」などと言っても共感は得られません。目標指向型の子に「うまくいかなかったときは?」という言葉には聞く耳を持ちません。助け舟を出すときは相手のパターンに合わせた言葉を使い、アプローチすることが効果的です。
たとえば、問題回避型の子には「どんな問題が起きそうか、3つくらい考えておけば解決しやすいよね」と言うだけでも安心します。目的志向型の子には「問題を3つくらい考えておけば、あわてることなく目標を達成しやすいよね」という言い方がやる気を落とさせません。

 

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