決めつけの損失

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決めつけの損失

札幌では昨日、小学校の卒業式がありました。長く慣れ親しんだ学校を後にするのは寂しいですが、同時にすぐにやってくる新しい学校生活に期待を抱いているのではないでしょうか。成長するというのはすばらしいことです。多くのことを吸収して、よりたくましく、より楽しく人生を生きていってほしいです。

束の間の春休みを楽しみにしていると思いますが、小学校の勉強に不安はないでしょうか?中学校では、小学校の内容は分かっているという前提で授業が進みます。たとえば、分数の計算ができなくても、中学校の先生は教えてくれません。少しでも不安を感じているなら、今のうちにおさらいしておきましょう。

 

勉強の話になると、ネガティブになる子がいます。
「いつもやる気が起きないんだよね」
勉強の必要はある程度は感じていても、机に座って、教科書を開くという行動がとれないそうです。

 

言葉は力を持っています。日本には言霊という思想がありますよね。思いを言葉にした時点で、その思いが強化されます。思わず口を突いて出た言葉であっても、たとえそれが真実でなくても、心の中の思いに覆いかぶさってきます。そうすると、事実を歪める思い込みになったり、根拠の乏しい決めつけになったりすることがあります。

 

「いつもやる気が起きない」の言葉には、絶対的な否定が含まれています。「必ずやる気は起きない」という例外を認めないニュアンスがあります。しかし、本当に勉強しようと思ったことがないのでしょうか?そんなはずはありません。一度や二度は「勉強しよう!」と思ったことはあるでしょう。
「今までに一度も勉強しようと思わなかったの?」
こう質問することで、これまでにあった例外の記憶をたどらせます。「そういえば…」と、そのときの状況を思い出します。このことが小さな弾みとなって、勉強するという行動を意識するようになります。

 

「この子の性格を変えることはできません」
何かと我を通そうとする子に辟易しているお母さん。言っても言うことを聞かず、しまいにはかんしゃくを起こして、投げ出してしまうそうです。将来、周りの人たちと協調性を保てるかどうか、心配になります。
「性格を変えることができない」という言葉には、人の性格は変えることができない、変えてはいけないという前提が含まれているようです。おそらく、それは自分自身にも当てはめているのでしょう。好きになれない自分の性格を、変えようとしても変えることができなかったという思いがあるのかもしれません。
「お子さんの性格を変えようとしたらどうなりますか?」
「どんなふうにして、性格を変えられないと分かったのですか?」
過去のうまくいかなかった出来事を思い出しますが、そこには何かしら改善の余地があるはずです。それに気づくことで、もう一度何かをやってみようという気持ちが生まれてきます。

 

思い込みも決めつけも、あるときには生活を効率的にする効果がありますが、多くは否定的であり、人生のグッド・チャンスを逃すことになってしまいます。「これはなんかイヤだな」という思いや考えがあったら、問いかけてみましょう。そこには思わぬ気づきがあるものです。

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