その悩み、事実をねじ曲げてない?

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その悩み、事実をねじ曲げてない?

「ゆうかちゃんに嫌われてる。LINEの返事がすぐに来ないんだもん」

このように娘が言って来たら、「たまたまじゃない?」などと返しますよね。多くの場合ではその通りでしょう。いくつかの偶然が重なって、たまたま返事が遅くなるのはよくあることです。しかし娘はそうは思えません。悲しくなり、勉強も手につかなくなってしまいました。

 

人は特に辛いことが起きたときに「○○は△△だ」と思ってしまうことが多いものです。実際にはそんなことはなくて、ただの思い込みにすぎないのですが、事実を一度ねじ曲げてしまったら、なかなか元に戻りません。そして問題なのは、そのことで自分自身を苦しめてしまうことです。前述の女の子のように。

 

事実の歪曲にはいくつかのパターンがあります。

 

「部活をやっていないと、入試に不利だ」
部活をやっていないことが、入試に不利になることの原因になっているような表現ですが、高校の入試要領にはそのようなことは書いてありません。中学校にはそう話す先生もいるようですが、”不利”にも程度があって、部活をやっていないことは大きな影響は与えません。何より学力です。高校は勉強をする場所なのですから。
「部活をやらないと、どのようして入試に不利になるのですか?」と質問することで、必ずしもそうではないことに気づくでしょう。

 

「LINEの返事がすぐに来ないのは、嫌われている証拠だ」
前述の例です。「返事がすぐに来ない」イコール「嫌われている」という構図になっています。もしこの等式が成り立つとしたら、世の中大変なことになります。こんなときは、「すぐに返信しないことが、どんなふうにして嫌っている証拠になるの?」とそう考えたプロセスを質問します。すると事実を歪曲していることに気づくでしょう。
逆のケースで、「すぐに返信しないと嫌われる」というのは、1つ前のケースと同様です。

 

「たかし君が嫌なことばかりする」
まるで、たかし君が自分の嫌がることを知っているような表現です。たかし君は人の心の中を読めるとは思えません。「たかし君があなたの嫌がることを知っているって、どのようにして分かったの?」と聞いてみましょう。たかし君が分からないように、自分もたかし君の心のうちは分かりません。「それはたかし君があなたのことを好きなんじゃない?」と聞いても効果はありません。

 

「数学に向いてない」
結果が出なくて、数学の勉強を放棄しようとしています。しかし、そんなことはできません。そんなに長い経験をしてきているわけでもないのに、それが事実であるかのように表現しています。誰の判断でもないはずです。単にまだ結果が出ていないだけです。すぐに結果が出ることもあれば、時間がかかることもあります。「誰かそう言ったの?」と聞いてみましょう。確固たる事実になっていないことに気づくと思います。

 

ねじ曲げてしまった事実を回復しない限り悩みは続きます。回復するのは本人であり、それは他の人からのアドレスよりも、自分自身の気づきによって実現できるのです。

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