それぞれの感覚を優先する人の特徴

人にはそれぞれ得意とする五感があるというお話をしましたが、たとえば視力がいいとか、耳がいいとか、味覚が鋭いということではありません。何かを体験しているときに、どの感覚を優先的に使っているかということです。海辺に立ったとき、青い空とキラキラした水面に強く印象付けられるか、波の音やカモメの鳴き声に気持ちが動くか、あるいは海風の心地よさや潮の香りに一番グッと来るか、という違いです。
そして、そういう体験を思い出したり、誰かに伝えるときに、その感覚に基づく表現が多く使います。風景の話題が多い人は視覚優位、音に関する言葉が多い人は聴覚優先、感じたさまを伝える言葉が多い人は体感覚優先となります。
もう少し、それぞれの特徴について見ていきます。
視覚優位の人はイメージが常に頭にあるため、それを言葉で表すときには早口になったり、話が飛んだりします。映像の情報量は言葉による表現よりはるかに多いからです。また、視線は上向きになりがちで、映像を表現する手ぶりも多くなります。
異なる感覚優位の人からは、「話を聞かない」「話が飛ぶ」「会いたがる」などと思われます。
聴覚優位の人は言葉を大切にするので、順序立てて話そうとしますし、言い換えもたびたびします。視線は横に向くことが多く、あごや耳に手をやるのも特徴です。
異なる感覚優位の人からは、「話が長い」「理屈っぽい」「電話やメールだけで済ます」と思われています。
体感覚優位の人は、体験を話すとき、今まさに体験しているかのように、感情豊かにゆっくり話します。体の奥に感じているものを確かめるように視線はやや下向きです。そして、手ぶり身ぶりが大きいのも特徴です。
異なる感覚優位の人からは、「直感的すぎる」「感情に浸る」「ボディタッチが多い」などと思われてます。
まずは自分の特徴を押さえておくべきです。自分勝手に思い込むのではなく、「私って、どう?」と親しい人に聞いてみるとよいでしょう。自分の優位感覚を知ったうえで、相手の特徴に気づき、よいコミュニケーションを取りたいときは、相手の感覚に合わすような言葉づかい、手ぶりをするのが効果的です。

