コーチングの基本① 「承認」

これまで、言葉は現実をすべて表してはいないということについてお話ししてきました。ときには、現実とは全く異なることを言っていることもあります。話し手本人が意図的にウソを言おうとしているのではなく、認識を言葉に変換する際に”フィルター”を通しているのです。これはまるで地図と現地のような関係で、地図は現地のすべてを表現してはいません。地図を見ながら話していては、現地の状況を正しく認識できないというわけです。
このような前提をふまえて、お子さんのコーチングをしてください。
ここからは少し、コーチングの基本をご紹介したいと思います。
それは「承認」「挑戦」「中断」「探求」「要望」「リフレ―ミング」です。今回は「承認」について見ていこうと思います。
承認は、相手の存在、相手の言動を認めることです。
「今日はいつもよりたくさん勉強したね。成果が出るといいわね」
承認は褒めることではありません。褒めるということは、相手への判断または評価をすることです。判断・評価をするにはその基準が必要で、そこにブレがあっては評価される側に不信感が生じます。そもそも相手は評価を望んでいないかもしれません。
承認は主観ではなく、事実だけを述べます。
承認の目的は、相手に「ちゃんと見ているよ。気づいているよ」というメッセージを送ることです。往々にして、人は周囲からあまり気づいてもらえないものです。承認のメッセージを送ることで、お互いの信頼感、安心感が生まれ、よりよいコミュニケーションを築きやすくなります。このような信頼感をラポールと呼びます。

