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憶測による決めつけ

前回予告した「前提」について見ていきます。

前提とは、発言が意味している事がらを支える想定や憶測のことです。つまり、事実・現実とは異なります。たとえば、「先生がちゃんと教えてくれたら、私だって理解できるよ」は、先生が適切に教えていないという憶測による前提となっています。
この場合は、「どうして先生がちゃんと教えていないと思うの?」などとたずねることで事実に迫り、憶測であることに気づかせます。

また、「お母さんがボクのことをかまってくれないから、いつも悲しくなる」は、母が自分の世話をしてくれないこと、常に悲しい状態にあることが前提になっています。
「お母さんがあなたをかまわないというのは、どのようにしてわかるの?」「いつもいつも、ずっと悲しい気持ちなの?」と質問します。

前提にはいくつかの典型的なパターンがあります。

・時間 ― 「~するとき」「~の前に」「~のあとで」「~のあいだ」といった言葉で表現されます。いつだろうと、何かが起こることは確実であるということです。「ご飯の前にゲームをしていい?」ゲームができるという前提があります。

・選択肢 ― 「または」「それとも」などで選択肢を表現します。「ゲームは宿題のあと?それともご飯食べてから?」どちらにしてもゲームをすることが前提となっています。

・序数 ― 「最初は」「次に」「もう一つの」などで物事の順序を表します。「今度はちゃんとやるよ」は次があるという前提です。実際はないかもしれません。

・副詞と形容詞 ― 「早く」「しっかり」などの副詞や「良い/悪い」「辛い」などの形容詞を用いる表現です。「お母さんがもっと早くしないからだよ」は早くしたかどうかに気を取られがちですが、「しない」ことが前提となっています。

・意識 ― 「気づく」「わかる」「理解する」「知っている」などの表現。「友だちとのLINEがどんなに大事か、お母さん知ってる?」は知ってるかどうかではなく、LINEが大事だということを前提に主張しています。

これらの前提は、現実を「歪曲」する作用があります。本人は無意識で発言しているケースも多いです。現実をフィルターにかけることで、自分の世界観を狭め、行動の可能性を制限することになります。そうならないように、質問によって現実に気づかせる必要があります。

また、これらを逆にうまく使うことで、相手の勘違いを正したり、意欲を高めたりすることもできます。それについては、またの機会に。

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