「いやだ」という感じ方を変える
テストでひどい点を取った。
先生から怒られた。
友だちとケンカした。
そのようなことで悩み続けてはいないでしょうか。それらはすべて過去の出来事です。嫌な出来事ですが、起きたことをなかったことにはできません。
テストはいやだ。
勉強はいやだ。
数学はいやだ。
いくらいやでもやらなければならず、避けて通れません。テストがなくなったり、勉強をしなくてよくなったり、数学がカリキュラムから外れたりすることはありません。
嫌な出来事を思い出さないように必死になるよりも、思い出したときに嫌な気持ちにならないようにするほうが価値があります。
嫌な勉強を避けることばかり考えるよりも、嫌な気分にならないようにするほうが価値があります。
嫌な出来事や勉強の内容を変えることはできませんが、自分の感じ方なら変えることができるからです。さまざまな体験に対する感じ方は、自分でコントロールできます。必要なのは、コントロールする能力です。そこに気づいていない人は多いのではないでしょうか。
感じ方をコントロールする能力を身につけるには、いくつかの知識と技術を知らなければなりません。知識と技術のほかに、「きっとできる」という自己効力感も大事です。