見かたを変えて、やる気を引き出す
今週、各学校では始業式・入学式が行われ、いよいよ新しい学期がスタートします。「今年こそ!」と意気込んでいる子もいると思います。前回のブログで、過去の苦い、辛い経験からのネガティブな気持ちをプラス方向に変えるお話をしましたが、さらにモチベーションを上げるためのコミュニケーションについて考えてみたいと思います。
辛い経験がなくても、春休み中にすっかりダラけてしまってませんか?勉強しなさいと言って、すぐにやるわけでもなし、やったとしても形だけ。「こんなんで、新学期は大丈夫かしら?」と心配になります。どうしたらやる気にさせられるのだろうと悩みます。
「やる気が起きなくて」
「やる気が起きないというのは、やる気の充電中ということね」
「えっ?そ、そうかな」
「あとどのくらいで充電終わりそう?」
「たぶん、もう終わると思う」
「やる気満々の感じ、お母さん好きだな」
やる気が起きないと言われたときに、「どうして起きないの?」と問い詰めても、いい加減な言い訳をするだけです。また、「やる気がないということは、危機感がないということよ」などと言っても、納得感は得られないでしょう。それよりも、ちょっとだけでも「うれしい」と思えるような言葉がけが効果的です。がんばっている姿を、お母さんは好きだと言ってくれた。これも意欲を引き出す効果があります。人が喜んでくれるのは、誰でもうれしいものですから。
自分自身に対しても応用できます。
イヤなことがあったり、悩みを抱えているときは、自分の中で自分自身と対話しているものです。そういうときは、多くの場合、ネガティブな内容に終始してます。対話しているもう一人の自分を、ちょっとポジティブに変えてみましょう。
「私って、ミスばっかりして。みんなに迷惑をかけてる」と思っていたら、「そんなふうにやったら失敗することがたくさん分かったじゃない。そんなことはもうしないよね?」と言ってみたらどうでしょう。迷惑をかけることは良いことではありませんが、ミスすることを恐れて、本来の力を発揮しないでいるほうが、みんなのためにはならないのではないでしょうか?
見かたを変えれば、気持ちも変わります。