相手の見かた、考えかたを知る

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相手の見かた、考えかたを知る

いやな思い出や気の進まないことについて、それらに対する見かたを変えると、思い出してもいやな気分にならなくなったり、やる気が起きてきたりします。これは自分自身の見かた、考えかた、感じかたを変えるという工夫です。最初からうまくできなくても、何回か試しているうちに、だんだんと効果を感じられるようになるはずです。

 

相手がいる場合はどうでしょう?
苦手な人というのは誰にでもいるものです。そうではなくても、「何を考えているのかわからない」という人はいるのではないでしょうか。思春期を迎えようとしているわが子に対して、そんなふうに悩んでいるお母さんは多いようです。そういう人たちのことを違った見かたで見なさい、と言われても簡単ではありませんよね。

 

この難しさはどこから来るかといえば、「人は自分のことしか考えられない」という性質があるからなのです。もちろん個人差はあります。しかし、人間関係で問題が起きると、「私は間違っていない。間違っているのは向こうだ」と考えてしまいがちです。したがって、「向こうが私のいうことに従うべき。私は正しい」ということになります。
しかし残念ながら、相手も同じように考えているので、そのままでは平行線の状態が続きます。正しいと考えるのは自分の視点によるもので、相手は別の視点で正しく感じられているのです。

 

そこで、相手に視点に立てないかと考えます。相手の視点に立てれば、どのようにしてそれが正しく感じられるのかがわかり、自分との違いが明確になります。そうなることで、ようやくお互いの理解へと進むことができるのです。
自分の視点と相手の視点の視点の他に、もうひとつの視点があります。それは第三者の視点です。当事者以外はどのように二人を見ているのだろうと気になりませんか?客観的に、自分と相手の立場や考えかたがわかれば、より良い解決方法が見つかるはずです。

 

では、あなたは一人いすに座り、二人がもめたあのとき、相手の視点はどうであったかを想像し、どのように考えているのかを探ろうとしているとします。ちょっとくらいは、なんとなくわかったような気がするかもしれませんが、相手の考えのほとんどは、深い霧に隠れている感じがするのではないでしょうか。それはまだ、あなたの立場から抜け出せていないからです。頭の中だけでシミュレーションをしても、うまくいかないことがあります。

 

そういうときには、身体も使うのです。頭だけでなく、身体も使うことで、よりパワフルな想像力を発揮できるのです。
もう一ついすを用意してください。相手が座るいすです。実際に相手をお家に招くのではありません。相手のイメージがそのいすに座るのです。あなたのいすと向かい合わせに置きます。
あなたは自分用のいすに座り、向かいに相手が座っているところを想像します。そして、実際に行われたやりとりを思い出してください。
あなたは相手に対して、自分の言い分をぶつけます。実際には言えなかったことも言ってみてください。言いたいことを言ったら、いすを立ち、二つのいすが見える中間の位置に立ちます。
一息ついたら、今度は相手のいすに座ります。このときから、あなたは相手になりきります。そして、相手の言葉で、向かいに座っているはずのあなたに話しかけます。このとき、どのように感じるでしょうか。
再び中間の位置に立ち、深呼吸をして、自分のいすに戻ります。すでに相手の感じかたを体験しているので、以前とは違った気持ちになるはずです。そして、これからどうしたらいいかに気づくことでしょう。
自分のいすと相手のいすとで移動するときは、必ず中間の位置に立ってください。そこでちょっとクールダウンするのです。

 

これを読んでいるだけでは、効果のほどはわからないと思います。一人でできることですので、一度試してみてください。思わぬ発見があって、驚きますよ。

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