「将来、何になりたい?」「何でもいい」

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「将来、何になりたい?」「何でもいい」

昨日と今日は公立高校の入学試験がありました。新型コロナウイルスの影響で、今日の面接試験を取りやめた高校もあります。子どもたちの反応はさまざまです。「面接がなくなってラッキー!」と喜んだり、「テストだけで大丈夫だろうか?」などと不安を感じている子もいます。不安に思う生徒には、「面接は大して重要ではない、なくなってもいいものだったんだよ。そこに気を使わなくて済むようになったのだから、テストに集中しようよ」と言ってあげました。きっと、全力で取り組めたと思います。

 

先輩たちの受験を目の当たりにして、2年生は「次はオレの番か」と思っているでしょう。しかし、志望校を決めきれていない生徒は多いです。高校受験というものは、おそらく生まれて初めて自分で進路を決めることになると思います。人生における最初の大きな選択と言えます。できれば、しっかりと将来を見据えて決めたいですね。

 

「将来、何になりたい?」という問いに対して、すぐに答えられる子は少ないです。「分からない」「まだ決めていない」「何でもいい」など、こちらが心配になってしまうような答えが多いです。将来の進みたい方向が分からない中で、高校を決めるのは不安です。
女の子に多いのですが、将来について何となくでも、頭の中に描けている生徒もいます。しかし、まだ憧れの職業であって、どのようにそこに進んで行ったらいいのか分からず、高校選びも悩んでしまいます。
でも、もう中学生。将来への道は自分で決めていいのですよ。

 

これまでにも、経験や以前の出来事のイメージやそのときの感じ方を思い出すとき、身体も使うことで、より思い出しやすくなるというお話をしてきました。実は、このようなイメージ・エクササイズは未来に対しても使えるのです。
未来・将来に不安がある場合は、そこまでの”道筋”がはっきりと見えていないのです。その”道筋”がいくらかでも見えるようになると、不安はなくなり、モチベーションが高くなります。

 

お子さんを少しスペースのある場所に立たせて、次の質問をします。
「いま立っている場所が現在だとしたら、未来はどっちの方向だと思う?過去はどっち?」
昨日の自分はどこにいる?という質問でもいいです。その方向が過去のイメージです。
過去は自分の後ろに続き、未来は自分の前に続くとイメージする子がいます。また、過去は左側にあって、未来は右側にあるという子もいます。あるいは、過去は斜め左に続いていて、未来は斜め右に続くという子もいるかもしれません。

まず、未来の方向に1、2歩進みます。そして質問です。
「いまどこにいる?」
3年生、あるいは高校生と答えるかもしれません。それならば、もう2、3歩進み、将来なりたい職業についているところまで行きましょう。
「何が見える?どんな感じ?」
はっきり見えず、あまり良いイメージを持てないかもしれませんが、一旦もとの位置(現在)に戻ります。
今度は、過去にあった、大成功を収めたこと、すごくうれしかったこと、最高に楽しかったことを思い出して、その時点まで過去の方向へ後ずさりします。それはだいたいこの辺りという位置に立って、そのときの体験をしっかりと思い出し、今一度その感情を十分に味わいます。「どんな気分?」などと聞いてあげましょう。いい顔になったら、ポンと肩を叩いて、また現在に戻ります。
今度は、過去の最高の気分を持ったまま、未来の自分、なりたい職業に就いている自分の位置に進みます。そして、ポンと肩を叩いて質問します。
「今度はどんな感じ?何が見える?」
きっと、先ほどよりはもっと具体的な明るいイメージを持てているはずです。そのイメージを持ったまま、現在に戻ります。

たったこれだけのイメージ・エクササイズですが、将来の自分が明るく見えるようになったはずです。そこに向かって何をするのか、今日から何を始めるのか、自分で考えられるようになるでしょう。

 

人はイメージで生きる動物かもしれません。良いイメージはやる気を引き出し、生きる力を与えてくれます。

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