心理に働く励まし方

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心理に働く励まし方

昨日予定されていた公立高校の入試が悪天候のため、今日からに順延されました。「明日で受験から解放されると思ってたのに」と残念がる生徒もいたでしょうし、「もう1日時間ができた。がんばるぞ!」と奮起する生徒もいたでしょう。いずれにしても、気持ちに対してのインパクトがありますよね。親としては、何か励ましの言葉をかけてあげたいと思います。

 

励まし方にもいろいろあります。「もう一度、気合を入れ直すんだよ!」という叱咤激励型もあれば、「時間ができてよかったね。もう一度見直しができるね」という共感型もあります。どちらが良い悪いはなく、子どもの気持ちに沿っていればどちらも有効です。
しかし、子どもの胸の奥までは計り知れないものです。そういうときは、子ども自身の感じ方を利用するとよいのです。つまり、子ども自身が勝手にポジティブに感じることができれば、その励まし方は成功です。そこで前回お話したような”言葉のテクニック”を使ってみましょう。

 

今回は、具体的な表現を使わずに、言葉の欠落やある種の決めつけを利用する方法をご紹介します。

1つめは具体的な対象を示さない言い方です。
「きっと大丈夫よ」
「ずいぶんツイてるわね」
「これって、チャンスじゃない?」
「やるだけよね」
「無心で集中ね」
何について言っているのか分かりません。しかし、言われたほうは勝手に対象を探し、良いほうに解釈します。すると自然と前向きな気持ちになれるのです。

2つめは決めつけの言い方です。
「延期になったので、余裕ができたね」
「不安になるのは、あきらめてない証拠よ」
「力が付いたと感じてるでしょ?」
「あなたはできるわよ」
なぜそうなるのか、理由や論理は言ってません。相手は自由にポジティブに受け取ります。

3つめも決めつけですが、世の条理や常識を言っているような、やや強めの言い方です。
「誰でも不安になるけど、誰もが乗り越えてきたの」
「この1日をモノにしなければならないわ」
自分だけが特別ではなく、常に必ずそういう状況が存在することを言ってます。自分だけじゃないんだと感じ、力が湧いてきます。

 

普段から何気なく使っている表現もあるかと思います。そのような効果があるということを無意識で知っているのです。

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