具体的指示の功罪

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具体的指示の功罪

公立高校の入試まで1週間を切りました。この時期になると、覚えてきたことの最終チェックの段階です。記憶の確認をしていくなかで、思い違いをしていたところ、忘れかけてたことが発見できます。それと同時に、覚えていることの記憶強化にもなります。
体調管理も大事です。コンディションを整えて、勝負の舞台に臨みましょう!

 

「毎日3時間は勉強しなさい!英語と数学と国語。土日に理科と社会をまとめてやりなさい!」

「具体的に言わないとやらないから」その通りですね。大人の職場においても、上司の指示があいまいな場合は、上司が期待した成果と違う結果になる場合が多いです。「指示は具体的に」は職場で必須ですね。しかし、あまりにも細かすぎる指示だと、指示された側に裁量がなくなり、モチベーションにおいて抵抗や反発が起きやすくなります。仕事が終わっても達成感はなく、むなしさのみを感じるかもしれません。

学習においてはどうでしょう。定期テストのように比較的短期で成果を上げるものに対しては、具体的な指示も有効です。やるべきこと、達成すべき目標が明確です。しかし、長期的な視野で見ると学習は、自立性を持ち、自ら目標を立て、自分の成長を喜べるものでなくてはなりません。自分でどうすべきかを考えることが大事です。

 

指示が具体的であれば、その内容の項目一つひとつに意識が向けられます。上記のお母さんの言葉では、「毎日3時間」、「英語と数学と国語」、「土日」、「理科と社会」、「まとめる」になります。そして、「2時間じゃダメなの」、「国語は土日でもいいんじゃない」、「理科は苦手だしな」、「休みに遊ぶ時間ないじゃん」などと、抵抗と反発が生まれるかもしれません。そうなると、ほとんど場合、お母さんの指示通りには勉強しないでしょう。

 

普段勉強しない子どもに、勉強しなさいという”難しいこと”を伝えるには、この意識のハードルを下げることが必要です。人は自分の周りに対して意識を向けているときは、事象に対して判断・分析を行い、承認・批判・警戒といったことを無意識に行っています。この働きによって抵抗や反発が起きやすくなるのです。
つまり、意識を下げることができれば、相手の言葉を受け入れやすくなるということです。

 

ではどのようにしたら、意識を下げさせることができるでしょうか。
簡単にいうと、具体的な内容に対して意識が向きやすくなるのですから、具体的ではない、抽象的な、あいまいな言葉を使うことで、意識の壁が上がるのを防ぐことができます。

「これまでがんばってきたことを思い出したら、またできるという感覚を感じると思わない?」

何をどのくらい、どのように等の言葉が入っていませんよね。これを聞いた人は、自分の記憶を使ってそれらを埋めようとするのです。脳は空白がある状態を嫌います。なので、無意識に足りない情報を自分で埋めていくのです。そうすることによって、過去の成功体験を思い出し、それを今後に生かそうと考え出すようになるのです。

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