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相手の話をよく聞くということ

「積極的傾聴」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。元は英語のactive listening(アクティブリスニング)です。
傾聴とは「耳を傾けて、熱心に聞くこと」です。つまり、相手の話すことを集中して、しっかり聞き取るということですね。

特に最近は、人材不足にもかかわらず若手社員が上司や同僚とのトラブルで退職したり、せっかく受験戦争に勝って大学や高校に入学したのに、教師や先輩、友人との人間関係に悩み、不登校から中退となってしまうケースが少なくありません。
そこで企業や学校では、管理職や教員に対してコーチングの研修を行うことが増えてきました。トレーニングを受けた管理職や教員は、部下や学生の話をしっかり聞いて問題解決を助けるというものです。
そのコーチング研修で教えるのが、アクティブリスニングです。

「相手の話をしっかり聞く」というのは、そんなに簡単なことではありません。人間はもともと自分本位であり、自分の考えや感性と異なるものは受け入れがたいという性質があります。それを認めたうえで、克服し、傾聴のスキルを身につける必要があります。

アクティブリスニングにはいくつかのテクニックがあります。前回までお話した、非言語コミュニケーションもその一つです。何か作業をしながら相手を見ずに聞いていたり、怖い顔や疑り深い表情をしていると、相手は真剣に話そうと思うでしょうか。

重要なテクニックの一つに、バックトラッキング(backtracking)というものがあります。「来た道を引き返すこと」という意味ですが、コーチングの世界では”オウム返し”のことをいいます。相手が言った言葉をそのまま相手に返す方法です。話の内容を確認することが目的ですが、それによって、相手は「ちゃんと聞いてくれている」という気持ちになります。これが大事です。
相手に、自分の話をきちんと聞いてくれていると思わせることで、信頼関係を得る第一歩となります。

信頼関係があれば、”本音”を話すかもしれません。人はいつも本音を言うとは限りません。バックトラッキングしたときの相手の反応を見ましょう。どこか気まずい様子ならば、それは本当のことではない可能性があります。そこからまた新しい探求が始まります。

「どんなふうに勉強したらいいかわからないんだ」
「どんなふうに勉強したらいいのかわからないのね?たとえば?」
「英語とか…単語が覚えられないんだ」
「英語の単語が覚えられないのね?」
「そう。どうしたら覚えられるんだろう…」
「そういうことね。どんなふうに単語の勉強をしてるの?」

無駄なやり取りと思った人がいるかもしれませんが、コミュニケーションにはプロセスがあり、それをつないでいくことで実りある結果を得ることができるのです。

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