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できないことより、長所をさがす

前回までにステート・マネジメントについてお話ししてきました。今回はステートを活用する「アプリシエイティブ・インクワイアリ(Appreciative Inquiry、略称はAI)」のお話をします。

AIは組織改革に用いられるアプローチですが、個人のモチベーションアップにも効果があります。appreciativeは「真価・良さがわかる」で、inquiryは「探求」という意味です。つまり、自分(たち)の良さを探そうということになります。

人は何かを改善しようとするときに、まずできていないことに着目しがちです。できていないことをできるようにすればうまくいくと考えるからです。その通りではありますが、ネガティブな面ばかりを考えているうちに、ともすれば、自信と意欲をなくしてしまいます。そうなっては状況はさらに悪化してしまいます。

AIは、自らの成功体験から、成功した条件、成功の要素(ステートなど)、そのときの信念や価値観を再体験し、現在と未来に生かしていくのをサポートします。

AIのアプローチにも手順があります。

①自分が大切にしている自分自身の一面(信念、価値観、行動、長所など)を再確認する。たとえば、粘り強い・まじめ、地道な努力、柔軟な対応など、「ここは自信がある」ところを特定する。

②その一面が生かされ、なにかがうまくいった経験を思い出し、ステートを再体験する。たとえば、1週間毎日5時間勉強していい成績をあげた、部活で地獄のトレーニングに耐えて試合に勝ったなど、そのときと同じ感情を再現する。

③どんな条件や要素があったからその成功を収めることができたのかを、自分の内面に入って探求する。たとえば、親や友だちと誓った、周りの人たちみんなが助けてくれた、かつてないほどのやる気を感じていた、など。

④内面を探求して見つけたものは、今後もすべて活用できると確信する。直面する問題に対して、どのように活用できるか、ポジティブに考える。たとえば、部活の練習の苦しさに耐えたのだから、この辛い受験勉強も克服できるにちがいない、など。

コーチをするお母さん・お父さんも、「なぜできない、なぜやらない」ということに目が向かいがちですが、わが子の長所を見つけて、それを利用するほうが成功確率アップを期待できます。「うちの子なんか、いいところは一つもないわ」ということはなく、誰にでも必ず長所はあります。

札幌あおば学院
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