ラポールは大事。それには優位感覚を把握すること

これまで数回にわたり、ラポールと優位感覚についてお話ししてきました。回を重ねたのは、ラポールが心理学的なセラピーやカウンセリングにとどまらず、普段の日常生活においても信頼のおけるコミュニケーションを作るためには必要不可欠な要素だからです。
最後の回に少し補足的な内容をお話ししたいと思います。
ラポールを築くために相手を観察し、相手の動作や言葉づかいにあわせることが必要ですが、とくに相手の呼吸のスピードに注目してください。呼吸のスピード、タイミングをあわせることで、声のトーンやテンポがあってきて、無意識のつながりが生まれ、相手の優位感覚に自然とあわせやすくなります。
相手の呼吸のしかたを観察するときは、正面からよりは、少し横から見たほうがわかりやすいでしょう。肩や胸の動きにあわせるようにします。
息継ぎのタイミングも大事です。話しているとき、どこで息継ぎをしているかをとらえます。同じタイミングで息継ぎをしましょう。
優位感覚は常に同じ感覚とは限りません。家では体感覚優位の人が、職場では聴覚優位であったりします。状況によって異なる感覚を優先すると考えておくといいでしょう。
また、ひとつの感覚に固執していることで、考え方や行動に制限をかけているかもしれません。あまり使っていない感覚があるとすれば、あえてその感覚を意識的に使ってみましょう。自分の思考・行動の可能性を広げ、より柔軟なコミュニケーションができるようになります。
お子さんの優位感覚を知っていれば、将来の職業選びのヒントになります。
視覚優位の人は、各種デザイナー、建築家、芸術家に向いているといわれます。聴覚優位の人は、教師やソフトウェア・エンジニア(プログラマーは視覚優位)、作家、音楽家が向いています。体感覚優位の人は、スポーツ選手、料理人、看護師などに向いていそうです。

