脚本を実現するプロセスパターン①

ドライバーとプロセス脚本の関係を見る前に、プロセス脚本について少し説明します。
プロセス脚本とは、幼児期の決断によって作成した人生脚本を、日常の生活の中でどのように現実のものにするかというプロセスのことです。とても興味深いことに、プロセス脚本にも限定された6つのパターンがあります。どのような環境に生まれ育ったとしても、6つのうちのいずれか(複数の場合もある)に従っているのです。
一つずつ、簡単に見ていきましょう。
「…までは」脚本
期待しているものは、困難を乗り越えるまでは得られない、というものです。たとえば、以下のようなものがあります。
「子どもが独立するまでは、夫婦で楽しめない」
「今の仕事を全部終わらせるまでは、他のことはしてはいけない」
「自分を完全に理解するまでは、私は変わることはできない」
こういう人は何かについて話している最中に、注釈を割り込ませがちです。たとえば、「今日は忙しかった。いろいろあって、いつもよりずっとね。だから時間に余裕がなかったんだ」。これは「言い終えるまでにすべてを網羅しないといけない」という信念の表れです。
「…の後では」脚本
前出の「…までは」の反対です。しばらくは楽しむことはできるけれど、その後に苦しみが始まる、という考えに基づいてます。
「今日の飲み会はとても楽しいね。でも明日の朝は二日酔いで大変だわ」
「午前中はいつも調子がいいんだけど、夕方には疲れてやる気が出ないの」
これは「結婚は人生の墓場だ」と同じです。
「決して…」脚本
自分の一番欲しいものは決して手に入れることができない、というものです。何か新しいことを始めようといつも思っていて、そう公言していても、そのための行動を取ろうとはしません。どうせ、何も得られないんだと決めつけているのです。
この脚本は典型的なセリフはないのですが、しょっちゅうネガティブなことを繰り返し言います。昨日ぐちを話していたかと思ったら、今日もまた同じことを話したりします。
残りの3つは次回で。