人は複雑なもの

良いコミュニケーションを築くには、相手のタイプを知ることが前提となります。相手がどのように感じ、考える傾向があるかを知っていれば、それに反するような言動はせず、相手が受け入れやすい方法を選択するのが賢いやり方です。コミュニケーションの達人と呼ばれる人たちは、意識的、無意識的にかかわらず、そのような判断をしているのです。
人格適応は、その人がどんなタイプの人間かということを表しています。人格適応とプロセス脚本、ドライバーには相関関係があります。プロセス脚本とは、人が人生脚本を実演している際に見せる特徴的な感情や行動パターンです。ドライバーとは、乳幼児期からの親のしつけによって身についた信念です。プロセス脚本やドライバーに気づくと、かなりの精度で相手の人格適応がわかります。
以下に人格適応と、主なプロセス脚本とドライバーの関係を示します。
◆脅迫観念型(責任感ある仕事中毒者)
○プロセス脚本 「…までは」脚本
○ドライバー 「完全であれ」
◆パラノイド型(才気ある懐疑者)
○プロセス脚本 「…までは」脚本+「決して…」脚本
○ドライバー 「完全であれ」+「強くあれ」
◆スキゾイド型(創造的夢想家)
○プロセス脚本 「決して…」脚本
○ドライバー 「強くあれ」
◆受動攻撃型(おどけた反抗者)
○プロセス脚本 「いつもいつも」脚本
○ドライバー 「一生懸命努力せよ」
◆演技型(熱狂的過剰反応者)
○プロセス脚本 「…の後では」脚本
○ドライバー 「他人を喜ばせろ」
◆反社会型(魅力的操作者)
○プロセス脚本 「決して…」脚本
○ドライバー 「強くあれ」あるいは「他人を喜ばせろ」
パラノイド型は「…までは」と「決して…」脚本、「完全であれ」と「強くあれ」ドライバーをそれぞれ同程度の強さで持っています。
反社会型は自我状態(心の状態)によって、「強くあれ」か「他人を喜ばせろ」を示します。
これらに加えて、それぞれの人格適応に二次的なプロセス脚本や二次的なドライバーも加わる可能性があり、より複雑となり得ます。

