人生のシナリオを書いていた?
人生は物語だといわれます。いろんな登場人物がいて、いろんな出来事が起こります。そして一貫した筋書きに沿って進んでいきます。物語には脚本があります。人生の物語にも脚本があるのです。
交流分析では人生をどのように生きていくかを決めているものを「人生脚本」と呼びます。
普段の生活の中で、自分は脚本の中で生きていると感じることはないかもしれません。しかし実際の日常でも、「こういうときにはこうする」というような、自分自身の”行動方針”のようなものはありませんか?それは人生脚本に由来するものなのです。
では、「人生脚本はいつ決めたのだろう?」と思いますよね。そんな覚えはないと思うでしょう。
実はあなたが赤ちゃんだったころ、遅くとも4歳くらいまでには、筋書きのポイントは決めていたのです。決めたのはあなたの両親ではなく、あなた自身です。
そして、7歳くらいまでに物語の要点はまとめられていて、12歳のころには”第1版”が完成します。16歳くらいになると、現実的な登場人物も決まり、最新のものに更新されます。
その後も、人生で起きるさまざまな出来事をもって、脚本を”正当化”していきます。
脚本ですので、はじまりがあれば、終わりもあります。どのように人生を終えるかまで想定されているのです。
しかし、当たり前ではありますが、人によって人生脚本はまったく異なります。アドベンチャーに富んでいたり、喜劇であったり、悲劇であるかもしれません。すごくおもしろいかもしれませんし、すごく退屈かもしれません。
内容はどうであれ、自分で決めた人生のシナリオです。
もし自分の人生脚本があるとしたら、それはどんなタイトルでしょう?
楽しいものですか?つまらないものでしょうか?
どんな終わり方をすると思いますか?
少しの間、考えてみませんか。
次回からはどのようにして人生脚本ができあがったかをお話しようと思います。