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無自覚に子どもに伝え続ける禁止令

禁止令は12あって、ここまで4つの禁止令をご紹介しました。今回はさらに4つの禁止令をご紹介します。

◆成功するな(Don’t make it)

通常であれば、親は子どもの成功を願うはずです。失敗して苦しむより、何事もうまくやり遂げられるようにとサポートし、祈ります。良い成績を取り、上位の学校に進学し、周りからも優秀だと称賛されることに喜びを感じることでしょう。
しかし、表面上はそうなるようにがんばりなさいと励ましてはいても、親の「子ども」の自我状態では、すばらしい成功を納めてほしくないと思っているかもしれません。子どものほうが自分より優れていると思ったり、人から思われるのが我慢できないのです。けれども、そのことを口には出しません。もしかすると、本人もそう持思っていることに気づいていないでしょう。
「成功するな」の禁止令を持っている子は、よく勉強し、良い点数も取ってくるのですが、肝心の試験ではなぜか失敗します。問題の意味が理解できなくなったり、大事な試験日に寝過ごしてしまうこともあります。わざとではなく、なぜかそうなってしまうのです。

◆何もするな(Don’t do anything)

子どもがかわいすぎて、過保護や過干渉になる親がいますが、そのようなお母さんやお父さんから伝えれる禁止令です。
「だめよ、そんなことしちゃ。危ないから。こっちにいなさい」
子どもに危険が及ぶかもしれないという恐怖は、親の「子ども」の自我状態で大きくなります。「成人」で考えれば、もっと違う対応ができるはずです。
この禁止令を持っている子は大人になってからも、何か行動を起こすときにいつも躊躇し、なかなか決断できません。自分は決断力がないと自覚しているけれども何も対処できない人は、この禁止令を持っているかもしれません。

◆重要であるな(Don’t be important)

「お前は大したことができない」「大したことのないやつだ」などと、言語あるいは非言語的メッセージによって、いわれてきた子どもは、この禁止令を持っている可能性があります。大したことがないから、かわいいと感じるのかもしれません。
学校でも職場でも、リーダーとしての役割を拒み続けます。大人数の前で話すことがとても苦手です。たとえ良い仕事をして、昇進が目の前に近づいても、つまらない失敗をやらかして、自らその機会を失ってしまいます。

◆属するな(Don’t belong)

一般的に、社会生活をするうえで、子どものころからさまざまな集団に属することになります。学校や職場あるいは地域の人たちや専門家によるコミュニティなどがあります。そういう集団にいながらも、どこか自分は他の人とは違うと感じる人はこの禁止令を受け取っていたかもしれません。たびたび周りから社交的でないといわれたり、”孤高の人”などといわれることもあります。
子どものころ親から、「あなたは他の子と違うのよ」や「お前は特別なんだ」といわれたり、「うちの子は恥ずかしがり屋で」とか「この子は愛想がなくて」などと周りの人にいっているのを聞いて、自分は他人とは異なる存在だと考えてます。
あるいは、親自身があまり社交的ではないために、親の言動から「属するな」の禁止令を受け取っている可能性もあります。

札幌あおば学院
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