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ドライバー行動を抑えることは可能か

ドライバー行動(親からしつけとして与えられたメッセージに従う行動)を起こすと、自分が望んでいない脚本の実践に移りやすいというお話をしましたが、ではそのドライバー行動を抑えることができれば、イヤな脚本に入らずに済むのでは、と思いますよね?「成人」の自我状態は、自分や周りで起こっていることを冷静に捉え、適切な解を出すことができるので、「成人」を使ってドライバー行動を抑え込めばいいのです。

以前の交流分析ではそのように考えられてきましたが、それではうまくいかないことが多いということが分かってきました。
ドライバー行動を抑制しようとし、それと相反する行動を取ろうとすると、気分が悪くなり、かえってネガティブな脚本に入り込んでしまうのです。
また、ドライバー行動から移行したプロセス脚本(脚本を実践する行動パターン)に対抗して、あえて逆の行動を取ったらどうかとも考えられます。経験的に、しばらくは効果が出ますが、いずれまた元のパターンに戻っていくようです。

なぜそんなことになるのかというと、一つの決断は、あることに対しての”防衛”となっていることが多いからです。「一生懸命努力を続けている限りは、私は存在価値がある」という複合決断をしている場合、「存在するな」という禁止令から自分を守るために、努力を永遠に続けないといけないのです。

こういった”泥沼”から抜け出すことは自分一人では困難です。有能な専門家を訪ね、悩んでいる脚本の実践パターンが、他のもっと重大な決断に対する防衛になっていないかを見つけ出さなくてはいけません。

次回はドライバーに関係が深い、脚本の実践パターン(プロセス脚本)をいくつか見ていきます。思い当たることがあるかもしれません。

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