どのように勉強したらよいか、やり方がわからない。

よく耳にする悩みです。しかし、こういった悩みは成績が中位から下の生徒が多いようです。そういう生徒はたいがい、ほとんど勉強をしておらず、教科書すらまともに読んでいないことが多いものです。教科書を読まずして、何を理解し、覚えればよいのでしょう？勉強をしなくても、テストで点を取る方法を教えろと言っているように聞こえます。

私はいつも「最初は教科書をよく読むこと。1回読んだだけでは全部分からないから、2回、3回と読むこと」と伝えています。教科書を読んでから、ワークやドリルをします。当たり前の流れなのですが、それが分からない子が意外と多いのです。
知識そのものも大事ですが、どのような優先順位や手順で物事を進めるかを身につけるかを知る機会でもあるので、しっかり考える必要があります。

さて、ある程度自分で学習ができ、成果もあげているのだけれども、もう一つ伸び悩んでいるという生徒もいます。「自分にあった勉強方法がわからない」と言う子がいますが、それはやってみないとわかりません。試してみて、はじめて自分にあう、あわないがわかるのです。何もやらずに最適な学習方法を見つけることができると思っているところに不安を感じます。

いろいろとやみ雲に試してみてもいいですが、身近に勉強ができる子がいたら、その子のやり方をそっくり真似てみるのも一つの方法です。授業中や休み時間の様子をよく観察し、自宅での勉強方法を詳しく聞きます（防御の意識から、教えてくれないこともあります。聞く前に、打ち解けて信頼を得るようにします）。
育成歴や学習経験、身体的な違いによって、まったく同じことができない場合もあります。大変だからできないではなく、どうがんばってもできないことはあきらめるしかありません。しかし、できる限り同じ行動をすることで、そのやり方や考え方を身につけることはできます。それは大きな前進です。