「絶対」「みんな」「だれも」実際は?

現実を伝える情報を制限する言葉の”フィルター”。今回は「一般化」について見ていきます。
一般化とは、全体に比べると数少ない現象であっても常にそうなるものと決めつけたり、例外は存在しないとするような表現や考えかたです。
「春休みに勉強なんて、誰もやってないよ」
絶対不変を表し、例外は認めません。普遍的数量詞または全称限定詞などと呼ばれます。「本当に?1人もいないの?」と質問することで、実際には存在する現実に目を向けさせます。
「このゲームを終わらせないといけないんだ」
行動に制限をかける表現です。必然性の叙法助動詞といいます。「もし終わらせないとどうなるの?」などと質問します。そのように考えた源流に戻り、他の選択肢を考えるきっかけを与えます。ここでは「なぜ?」という質問をしてはいけません。相手は保身、言い訳、正当化をしがちで、解決に結びつきません。
「先生に質問なんてできないよ」
難しいことや不慣れなことに対して、行動や能力に制限をかけています。可能性の叙法助動詞といいます。「質問したらどんなことになるの?」「質問するのを妨げているのはなに?」と質問すると、可能性の存在に気づくことができます。ここでも「なぜ?」の質問は避けてください。
「わたしって、本当にばかだよ」
判断に関する制限です。判断には通常、判断する人、判断する対象、判断基準の3つが必要です。これらのいずれかが欠けていると、不適切さを招きます。「誰がそういうの?」「具体的にはどんなふうに?」と聞いてみます。判断の3つの要素を明確にすると、適切ではないことに気づきます。
小さな子どもでも、「みんな持ってるよ」とか、「そんなのできない」などとよく言います。言い慣れた表現なのです。しかしそれは現実ではなく、その子の持つ”地図”でしかないのです。

