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人の心の”地図”を構造化する

少し難しい話から入ります。

最近、「言語化する」という言葉が流行っているようです。「言葉にする」とちょっとアカデミックに表現したいのかなと思っています。

どちらにしても、前回のブログで少し触れましたように、現実や心象のすべてを言葉で表すことは不可能です。話し手は伝えたい内容の中で、特に注目している部分から言葉に変換していきますが、この変換が話し手自身の経験でできた”フィルター”を介しています。人によって表現が異なるのはこのことによるところが大きいのです。
また聞き手は、話し手の言葉を聞き手の”フィルター”を介して受け取ります。
この単純なコミュニケーションにおいてでさえ、二重の”フィルター”を通っているので、真の現実や心象は伝わりにくくなります。
この”フィルター”が、前回お話した”地図”を形成しているのです。自分の”地図”を見ながら、相手の”地図”を理解しようとするのですから、おかしくならないわけがありません。

それぞれの地図がどのようにできているのかがわかれば、この手に負えなさそうな問題の解決の糸口がつかめそうです。実は、そういった”地図”はそれぞれ荒唐無稽に作られているわけではなく、フィルターの種類をいくつかの構造的なカテゴリーに分けることができます。フィルターは「省略」「一般化」「歪曲」の作用を行います。それぞれの作用は以下のような現象・動作・表現を伴います。

【省略】
・「だれが」「なにを」「だれに」「どんな」などの情報の欠落
・どのようにしてその結果となったのかのプロセスが不明
・その程度はなにと比べているのかが不明
・だれがそう判断しているのか、基準が不明
・動きのある事象を静的な言葉で表現することで情報が欠落

【一般化】
・例外はないとする表現
・可能性を認めない表現
・必然性を主張する表現

【歪曲】
・あることの原因や因果関係が不明確
・事象になんらかの前提的な想定があるとするが不明確
・他者の考えや心象がわかるとする妄想
・常にA=Bのような固定化された判断

次回から具体例を見ながら、詳しく見ていきます。

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