大事なテストや面接のとき、弱気になり緊張しすぎたために、良い結果を出せなかったということがあるかと思います。
また、勉強や仕事に集中しなければならないのに、うまく気持ちが入らないということはありませんか？

そのようなとき、あがけばあがくほど、さらに悪いほうに行ってしまいそうに感じます。ここぞと思うときに、自分の最高のパフォーマンスを出せることができれば、結果はどうであれ、納得できると思います。
では、どのようにしたら最高のパフォーマンスを出せるようになるでしょう？

どんなに一生懸命準備をしてきても、それを十分に活用するためには、気持ちや心がしっかりしていなければなりません。”心・技・体”が一つになる必要があります。この場合の技は知識・技能のことです。自分がこれまでに経験した最高の状態、特に心の状態を再現できれば、「やれる」と感じるようになり、最高のパフォーマンスを出せるかもしれません。

ところで、たとえばある風景を見たり（視覚）、ある匂いを嗅いだりする（嗅覚）と、特定の記憶がよみがえってくることはありませんか？青く高い空を見てあの夏の日の思い出に浸ったり、アルコールの匂いで辛かった入院のことを思い出したりすることがあります。
インパクトの大きな出来事の記憶は、そのとき受けた感覚的刺激と結びついていて、それと同じような刺激を受けると、埋もれていた記憶や感情が戻ってきます。
この作用を利用して、最高のパフォーマンスを出すための最高の状態を呼び戻すのです。

最高にうまくいった、めちゃくちゃ集中して勉強や仕事がはかどったときのことを思い出します。できるだけ詳細に思い出しましょう。そのほうが感情も戻りやすいです。
気分が高まってきて、もう少しでピークに達すると感じるようになってきたら、勉強や仕事、テストや面接に臨みます。「自分はできる！」と感じているので、すばらしいパフォーマンスを発揮できるでしょう。