テストが思うようにできなかった生徒に、いつも言っていることがあります。

「終わったテストを『もう少しできたはず』などと言ってもしかたない。次はどうするかが大事。同じことをやっていても、同じ結果しか出ない。さあ、何を変える？」

成績が上がらない生徒によくあるのは、テスト勉強を同じ時期に始め、同じような時間をかけ、同じやり方を繰り返していることです。人はうまくいかないとき、同じ方法を繰り返してしまうことがあります。「うまくいくはずだ」という思い込みによるのかもしれません。実際にうまくいくこともあるかもしれませんが、やり方を変えてみるほうが期待が持てます。

やり方を変えるといっても、180度変える必要はありません。最初は少しだけ変えてみます。

「教科書を1回だけ読んでいたのを、3回読むようにする」
「1週間前から始めていたテスト勉強を、2週間前からやってみる」
「ワークの問題をはじめからやり直してみる」

今までちょっと足りなかったなと思うことをやってみるのです。

”やってみる”ことが重要なポイントです。考えていただけでは何も起こりません。実際に行動に移さなければ、何も始まりません。
そして、やってみてうまくいかなければ、また少しやり方を変えればいいのです。