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繰り返されるメッセージが人生の決断をさせる

子どもが自分の人生脚本の決断をするとき、そのきっかけの一つとなる両親などからのメッセージを、”脚本メッセージ”と呼びます。両親が子どもに向けて発する言葉は何らかのメッセージとなり、その中で子どもが強烈なインパクトを受けたメッセージが脚本メッセージとなりえます。
前回もお話したように、インパクトの強弱はそれを受け取る子どもの反応が示します。大人のなにげない、不用意な言葉がその子の人生に大きな影響を与えることがあるのです。

親は子どもをしつけます。いろいろな命令の形をした言葉を投げかけるでしょう。「静かにしなさい!」「早くしなさい!」「邪魔をするんじゃない!」「もっとがんばりさない!」「しっかりしなさい!」
数限りないこうした命令が子どもに与えられます。これらが脚本メッセージになるかどうかは、どれくらい繰り返されるか、あるいはどのような表情や身振りなどの非言語的メッセージが付け加えられるかによります。

また、子どもの行動に関する命令以外に、子どもの性質について決めつける言葉も浴びせかけます。「おまえはなんてバカなの!」「おまえはろくな人間にならないだろうね!」「私の小さなプリンセスちゃん」
子どもは、両親が自分以外の他の誰かに話しているのも聞いています。「この子はやんちゃで」「この子は引っ込み思案なんです」「人見知りなんです」「なかなか言うことを聞かなくて」
幼児は、すべての現実は両親が決めていると思っているので、両親が発した言葉は真実のメッセージとして受け取ります。上のような言葉を聞いた子どもは、「自分はそういう人間なんだ」と決めてしまいます。

さらには、虐待や家族の別離などの出来事が心的外傷となって、強烈なメッセージを与えることもあります。しかし、多くの場合は繰り返されるメッセージを受け続けることで、最終的な決断をします。それは大人でも同じではないでしょうか。

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