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嫌な思い出を押さえ、楽しい思い出を生かす

ある出来事がきっかけで、嫌な気持ちをずっと引きずったままの子がいます。学校で先生に怒られたり、友だちとケンカをしたりして、もうだいぶ時間も経つのに、そのことを思い出すとふさいでしまい、すべての意欲がなくなってしまうようです。「もう大丈夫だよ」と何度も声をかけても、あまり効果がありません。

おそらく、その嫌な出来事を思い出すとき、怒っている先生や友だちが目の前にいるようなイメージを見ているのでしょう。今まさに怒られたり、言い争っているような気持ちになって、その出来事を再び強く印象付けてしまいます。

お子さんがそのような悩みを抱えているようであれば、その嫌な気持ちを軽くしてあげませんか。

ちょうどそれを思い出したときが絶好の機会です。
目の前で怒っている先生を自分から遠くに離してみます。先生は近くではなく、10mくらい離れたところにいるようにイメージを変えていきます。色は白黒写真を見るような、モノクロにしてしまいましょう。先生の声も小さくします。そして、あまりよく聞き取れなくなるくらいにしてしまいます。
そのときの感じ方をたずねてください。「嫌な気持ちはどう?」たぶん、だいぶ弱まっていると思います。何度かくり返しやっているうちに、そのことを思い出しても、以前のような気持ちにはならないはずです。
ただ、怒られた原因が自分にある場合は、きちんと反省しなければなりません。

反対に、楽しい思い出をより楽しむこともできます。
時間が経つと、思い出のイメージは第三者が見ているような構図になっていることがあります。それをもう一度、自分自身がその場にいて、自分の目で見ているイメージに変えていきます。自分を見ている周りの人たちの笑顔が間近に見ることができます。彼らの声もよく聞こえます。、

楽しい思い出は単に楽しむだけではなく、成功体験に結びつけることができれば、意欲を高められます。運動会で勝ったという成功体験は、勉強にも応用することができるのです。
さあ、新学期が始まり、さまざまなチャレンジが待っていますよ。

札幌あおば学院
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