ついやってしまう、やりたくないこと
期末テストで目標の点数が取れませんでした。いろいろ考えます。
・勉強時間が足りなかった
・もっと早くから勉強しておけばよかった
・テストの最後にもう一度見直しをしておけばよかった
そして次のテストに向けて決意します。
・1日2時間は勉強する
・授業のあと、必ず復習をする
・問題を解いたあとに見直しをするクセをつける
しかし、1週間も続きません。すぐに元通りの状態になってしまいます。
・勉強すると決めた時間なのにテレビを見るのを止められない
・ワークをまた1日、2日と先延ばしにしていたら、ずいぶん溜まってしまった
・早く勉強を終わらせてしまいたいから、簡単な問題は見直しをしない
どうしてあんなに悔しい思いをしたのに、自分で決めたことを継続できないのでしょうか?
”決意の行動”を阻止する、別な行動がありませんか?
本当は決めたことを実行したいのに、気がつくと別なことをしている。そんなことはやりたくないのに。
自分の意志に反して、やりたくないこと、あるいはやってはいけないことを、ついしてしまうということがあります。
なぜでしょう?
それには心理的な理由があります。その行動をすることによって、何か良いことを得られるということを潜在的に分かっているからです。
たとえば、ゲームをやり過ぎるということ。ゲームをすることで、他のわずらわしいことを忘れ、爽快感やある種の達成感を味わうことができます。それが楽しさにつながります。楽しい時間は長いほどうれしいものです。
あるいは、テレビを観すぎるということ。テレビで見た面白い番組の話を学校ですると盛り上がりますし、友達と楽しく付き合えます。芸人のギャグを覚えて、クラスの人気者になれるかもしれません。
これらの行動は無意識のうちに行われます。ダメだと思っていても、やってしまうのは無意識が働いているからなのです。
どうしたらよいでしょうか?
まず、その行動の無意識の意図を読み取ります。
その行動をしたあと、罪悪感が残りますが、逆にある種の快感があるはずです。テレビの例のように、翌日にその快感が現れることもあります。その行動をやって、逆によかったと思うことをあげてみてください。
その意図が分かったら次に、その行動の代わりにその意図を満足する方法はないかを考えます。
ゲームの例ですと、ある決まった時間没頭できて、爽快感を得られるものを探します。アクション映画を見るのもその一つかもしれません。
やめようと思っているのに、なかなかやめられないのは、そこに自分にとって何か良いことが潜んでいるからです。それを見つけ、代替行動ができるようになると解決することが多いのです。