自分の感情に負けない
人はさまざまな五感による刺激とともに経験した出来事を記憶しています。強烈に感じた経験は、時が経ち、普段の生活の中では思い出さなくなっても、そのとき受けたものと同じ刺激にあうと、そのときの感情が再生されます。記憶ははっきりしていなくても、感情だけが再生される場合もあります。
たとえば、おいしそうな食事の写真を見ただけで唾液があふれてきて「お腹すいたー」となったり、ある曲を聞くと古い友だちを思い出し懐かしく感じたり、正座をすると先生に叱られて座らされた記憶がよみがえり辛くなったりすします。
パブロフの犬と同じように、繰り返し同じ刺激を受けて記憶に残る場合と、一度きりの体験で記憶する場合があります。
体験した感情には辛いもの、悲しいもの、怒りを感じるものなどネガティブな感情もありますが、楽しいやうれしい、あるいは充実感を伴う感情もあります。前回のブログでお話したのは、うまくいったという過去の達成感や満足感を再生することで、今ある課題を克服しようというものです。
やる気が起きないという感情に支配されるのを甘んじることなく、自分の感情をコントロールして、自ら意欲的になることができるのです。