意識のレベル
体験学習などに来てくれる子供たちの中には、驚くほどの努力をしてたり行動力を持った子がいます。
・低学年から英語を勉強して、ついに6年生で英検3級に合格した女の子。
・どんなに夜遅くなっても毎日1時間の勉強をしている男の子。
・小さな頃から空手の稽古を欠かさない女の子。
今までにも壁はたくさんあって、くじけそうになることもあったに違いないのに、よくここまで続けてきていることか。回りには誘惑がたくさんあって、ついサボってしまう。決めたことなのに守れなかった。「だってフツーの小学生なんだもん。」と考えたこともあったかもしれません。
大人だって大変です。
毎日毎日、数えきれないくらいの煩わしいことが次々と襲ってきます。子供がインフルエンザにかかった。近所のゴミ出しのマナーが悪くてカラスが散らかしてる。部下のミスのせいでスケジュールを変更しないと。
時には「これはいいや。明日やろうっと♪」優先順位をつけて、できるものから片付けていく。問題の残らないように。状況判断ができてます。だって大人ですから。
さて、ありがちな会話です。
お母さん : 今年も成績が上がらなかったね。
子供 : 勉強なんかしたくない。
お母さん : 集中力ないよね。
子供 : どうせやってもできないし。
お母さん : お父さんの子供だからね。(笑)
これは以下のように考えられます。
今年も成績が上がらなかったね。 → 環境 : テストや成績表の点数が悪い
勉強なんかしたくない。 → 行動 : 勉強しない
集中力ないよね。 → 能力 : やらなければならないことをやらない
どうせやってもできないし。 → 信念 : 能力がないと思い込んでいる
お父さんの子供だからね。 → 自己認識 : 自分はそういうもの
ここで、もし勉強をしたら(行動)、点数は取れます(環境)。やらなければならないことをきちんとできるようになれば(能力)、勉強も自らするようになります(行動)。やればできると思うと(信念)、やるべきことはやるようになります(能力)。自分は人に負けない子供だと思えれば(自己認識)、やればできると思うようになります(信念)。
つまり、
環境 ⇔ 行動 ⇔ 能力 ⇔ 信念 ⇔ 自己認識
は相互に関係しあっていて、右側のレベルを上げると、左のレベルも上がるということなんです。
したがって、たとえ今成績が悪くても、「自分はこんなものじゃない」と気づくことで「やればできるんだ」と思い、「決めたことをやり抜く」ことができ、そして自ら「勉強しようっと」となり、「100点取れたよ!」になるわけです。
毎日めんどうな出来事に悩まされている大人のみなさん。
あなたは、少なくともあなたの回りにとってなくてはならない人なのです。みんなのためにがんばるぞと思ってやってると、きっとなんでもうまくこなせるようになります。そして、今よりポジティブに行動して、みんなに感謝され、充実感に満たされるでしょう。
スーパーな子供たちはきっと、すでに自分自身に気づいているのです。僕なら、私なら絶対できると。集中力がついているから、サボらず実行する。そして自分の望んだ成果を得ることができたのです。
環境、行動、能力、信念、自己認識のレベルを合わせることで、自分の中で統一感が高まり、目標を達成したり、問題解決したりしやすくなるのです。
お試しあれ。