勉強、やめていいですか?
一つの単元にかなりの時間がかかってしまう生徒がいます。
新しい単元を勉強するとき、まず関連する単元の復習をします。それができれば新しい単元の最も簡単な練習問題に挑戦します。徐々に難易度を上げていきます。
しかし比較的はじめの段階で、それほど難しくない問題がなかなか解けるようにならないのです。良くて5割の正解率。これでは先に進んでもさらに分からなくなってしまいます。
日ごろから生徒には勉強もスポーツと同じだと言っています。最初は誰もうまくできないけれど、小さなステップを積み上げて、何回も何回も練習することで良いプレーができるようになってくる。練習は辛いです。それでもみんながんばっているじゃないですか。
勉強も同じ。練習問題を繰り返し繰り返しやっていくことで、正解率と解答速度が上がっていきます。今まで10分かかっていた問題が、気がついたら2分でできていたということがあるんです。
だから、焦れず、あきらめずにがんばろう!
ただ、途中で気持ちが切れそうになるときがあります。
「おれって、いくらやってもダメなんだ。もういいや。」
自分には能力がないと思ってしまうようです。
ちょっと待ってください。人は能力がないから勉強するのです。あるいは、能力を高めるために勉強するのです。そうです。すでに能力は持っているのです
。
「あれ?昨日は同じような問題ができてたじゃない?今日もできるよ。」
「1か月前にも、あの難しい問題に苦労したけど、最後にはできるようになったよね?」
新しい知識を取り込む能力、あきらめずに最後までやり抜く意志、必ずできると自分を信じる強い心。すでにあなたの中にそろっているではないですか。そして、以前に苦労したけどもできるようになった達成感・充実感。それも心の中に消えずに残っています。あなたははっきりとは気づかないかもしれませんが、それらはあなたを常に支えているのです。
さあ、気を取り直してもう一度やってみましょう!