計画を立てるのは苦手です。

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計画を立てるのは苦手です。

受験の追い込みの時期に差し掛かりつつあります。時間はあまりないので、準備が十分ではない生徒は焦ってきます。「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と不安な科目、単元が次から次へ浮かんできます。それらは全部必要な勉強です。しかし、手当たり次第にやっても、結局は身に付かないということがあります。たとえば、応用的な問題を先に勉強して、そのあとに基本の勉強をするということが往々にして起こります。おそらく、応用問題を勉強しているときは、分かったような、分からないような感じではないでしょうか。

 

何を勉強してから、次は何を勉強するといった優先順位付けと計画が必要なのです。ところが、この計画を立てるのが下手な生徒がいます。小学生の頃から学校の先生に言われて、夏休みや冬休みの学習計画を作ってきたはずですが、一度としてうまく進んだことがないという子もいるのではないでしょうか。
「計画を立てるのは苦手です。」と言います。苦手というより、単に立て方を知らないだけです。真面目に計画を立てることに向き合ってこなかったことが原因です。大人になったらそんなことは絶対に言えません。今のうちから計画を立てる練習をしましょう!

 

ところで、人の感覚の中には”時間感覚”というものがあります。「あの人は時間感覚がない」とか、「あの人とは時間の感覚が違う」などと言っているのを聞くことがあります。たいていの場合、よく遅刻をしたり、人の時間の都合を考えないなど、時間にルーズなことをいうようです。時間は目には見えない厄介なものですが、うまく扱えないとコミュニケーションに大きなトラブルを招くことになります。

 

先に述べた計画性のある・ないも時間感覚に起因しています。自分自身の時間の扱いが難しいのです。反対に、計画(スケジュール)を立てるのが上手な人もいます。物事を進める順番、それぞれにかかる時間など、適切に判断して計画を作ります。
計画を立てるのが下手な人と上手な人。何が違うのでしょうか?

 

計画を立てるのが下手な人であっても、彼の中には彼の時間が流れています。時間を無視しているわけではないのです。彼は確実に「今」という時間を持っています。「今」に集中し、「今」を充実して過ごしています。きっと楽しい時間が多いことでしょう。しかし、彼は過去や未来のことを考えるとき、ちょっとした”作業”が必要になります。彼の感覚では、未来は彼の前方へ続き、過去は彼の後方に続いています。未来を見るとき、延々と続く長い道を後ろから見るので、ある特定の地点までの距離が分かりづらいです。もしあなたが、どこかの長い1本道に立った時、500m先、1km先がどの辺りか、正確に言い当てることができるでしょうか?難しいかもしれませんよね。また、過去は彼の後ろ側にあるので、過去のことを考えるときは”振り返る”ことが必要になります。過去のある時点を思い出すために、現在から順々にたどっていかなければ、到達できないのです。
このように、感覚上、時間軸全体を見渡せる位置に立っていないので、いろいろな事がらに関する時間の長さを、あまり正確に見積もることができないようになっています。

 

計画を立てるのが上手な人は、過去から未来に向けて、時間軸全体が見えています。あたかも、年表を見るかのように、過去のある出来事はいつ、未来に起こりそうな出来事はいつ頃だと予想することができます。したがって、短期の計画を立てるときも、その時間軸にやるべきことをあてはめていけばいいのです。

 

これらの時間感覚のどちらが優れているということではありません。どちらもある状況において役に立つ感覚なのです。ただ、計画を立てなければならないときは、自分の時間軸を見渡せる位置に立つような感覚を身につけると便利ですね。

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