勝者の脚本、敗者の脚本

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勝者の脚本、敗者の脚本

人は誰でも自分の人生の”脚本”を持っていて、それは乳幼児から6歳までの間に形づくられます。別のいい方をすると、生まれて間もない無力な時期に、敵意に満ちた世の中をどのように生きていくかの戦略を早急に決断しなければならず、その決断が以降の人生を形づくっているのです。決断をするにあたり、もっとも影響を受けるのは両親やそれに準ずる人たちですが、決して彼らが人生の脚本を押し付けたのではありません。あくまでも、自分自身で決断したのです。自分で決めたものだからこそ、簡単には手放せないのです。

 

やがて青年となり大人になっても、生活の決して少なくない部分は、そう意識することなく、幼児期に作った脚本のとおりに生きています。脚本自体は、人それぞれ、まったく異なるものですが、内容を大きく次の3つに分類することができます。

・勝者の脚本
・敗者の脚本
・勝てない者の脚本

 

勝者とは、自分が公言した目的を達成する人のことです。富や地位、名誉だけではなく、たとえば「オレは一人っきりで、誰ともかかわらず生きていく」と決め、山奥で一人暮らしを実現しているのであれば、それは勝者です。つまり、自分で自分のために設定したゴールを達成した人のことです。

敗者とは、勝者の反対。自分が決めた”なりたい自分”を実現できなかった人です。社長になったのはいいが、ストレスから病気になったり、愛する家族を失ったり、スキャンダルで会社を追い出されてしまったら、それは敗者です。ただし、「みんなが幸せになるには、私がこの世からいなくなるしかない」と決断し、それを実現したとしたら、それは敗者といわざるとえないのではないでしょうか。

勝てない人とは、大きな成功をしないかわりに、大きな失敗もしない。リスクを冒してチャレンジをせず、平凡といわれるような日々を過ごす人です。会社では大きな役職につくことはないけれど、クビにもならず、平和に定年退職の日を迎えます。そして「機会があれば部長にもなっていたと思うよ。でもまあ、それほどダメではなかったな」などと周りに漏らしたりします。

 

勝者か敗者かを見極めるには、負けたときにどうするかを質問してみるとよろしいでしょう。勝者はどうすればいいかを知っているが、それを人に言いません。いくつかの選択肢を常に持っていて、うまくいかないときは、別の選択肢を実行します。敗者は「もし宝くじが当たったら…」というような、勝った時のことばかり口にします。そこにすべてをつぎ込み、それが原因で負けてしまうのです。

 

この分類は人生のすべてに同じように適用されるわけではありません。身体を動かすことでは勝てない人でも、頭を使う仕事では勝者になりえたりします。あるいは一流のアスリートといわれる人であっても、人付き合いにおいては勝てない人だったりします。個人の生活のいろいろな領域において、さまざまな組み合わせがあるということです。
しかし、これらは未来に対しての可能性を決めるものではありません。”これまではそうだった”ということなのです。

 

自分自身または他人の人生の脚本は、その人がなぜそのような行動をとるのかを理解する手がかりとなります。繰り返される後味の悪いコミュニケーションや行動のパターンから脱却したいと望むのであれば、まずその脚本に何が書かれているかを調べる必要があります。そうすることで、今ここにいる自分の生きたい人生に、よりマッチした脚本に書きかえることができるようになるのです。

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