問題解決を妨げるもの

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問題解決を妨げるもの

人は誰でも、自分の人生の”脚本”を持っているというお話をしました。まだ幼児のころに「自分はこのように生きよう」と決断するのです。そんなことを決めた覚えはないと言うかもしれませんが、ほとんどの人はみな確実に決めていて、現在でも着実にそれを実行しているのです。
その一端は、あなたの信念や無意識の行動に現れます。自分では気づかなくても、周りの人たちは気づいているはずです。たとえば、うっかり大事なものを忘れてしまったとき、誰かにイライラしたとき、とても不安になったときなどは、いつも同じような感情を持ったり、同じような行動をしていないでしょうか?
性格というのは行動、感情、考え方の傾向であって、それを起こさせる大元はあなたの”脚本”なのです。

 

”脚本”は思考・行動のパターンの集合ですが、これらのパターンに入り込む瞬間があります。意識と無意識の間で、自ら入り込もうとして入り込むのです。決して、他人が無理やり引き込むのではありません。他人はあなたの”脚本”を知らないのですから。自分でいつものパターンを演じるのです。

 

”脚本”に入り込んでいるとき、あなたは周りの現実を正しく認識していないことが多いのも特徴です。起きている事実、相手の存在や能力・感情、自分の存在や能力・感情など、問題を解決するための情報を軽視したり、無視したりします。
たとえばこんな感じです。

 

「遅かったわね」
「今ちょうど忙しいんだ」
「子どもの勉強を見てって言ったじゃない。もう寝ちゃったわよ」
「早く帰れるならそうしてるよ。宿題くらいお前が見ればいいだろ」
「私じゃ分からないからお願いしてるんじゃない」
「だったら家庭教師でも雇えばいいじゃないか」
「そんな余裕なんてないわよ」
「もういい!めし!」

 

お母さんは勉強を見てあげられないと、自分の能力を軽視しています。子どもが寝てるすきにこっそりと”予習”することもできるかもしれません。真剣にやってみると思っていたよりずっと簡単だと分かるかもしれません。
お父さんは仕事と家庭の両立をする役目や能力を軽視しているようです。今の仕事だけで手いっぱいと、仕事の効率化や自己管理能力を生かすことを忘れています。

 

この他にも、ネットにある誤情報を信じ込み、SNSで拡散するような人は、その情報が事実なのか、論理的に適切かということを確かめる必要性を無視していると言えます。あるいは、子どもがケンカをして学校から帰ってきたとき、たかが子どものケンカと思って、問題の存在や重要性を無視したり、「先生は何をしてたの!?」と状況を理解しないまま先生の能力を軽視したりするケースもあります。

 

自分自身ではこのような言動の原因に意識は向きません。”自動的に”その状態に入ってしまっているのですから。あなたの子どもやパートナー、周りの方がそのような行動をしているときは、少し立ち止まって考えてみることを勧めてみましょう。巡り巡って、あなたを気づかせてくれる人が出てくると思います。

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