記憶のイメージを操る

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記憶のイメージを操る

このブログでご紹介する、子どもに(時には大人も)やる気を起こさせたり、過去の嫌な記憶を和らげ、本来の自分を取り戻すための、心理学的な対処方法をご紹介しています。その中に、たびたび「イメージして」というワードが出てきます。イメージの効果について、あらためて見ていこうと思います。

 

人間は想像力を使える動物です。過去の出来事は記憶として頭に残りますが、それらは光景であったり、音声であったり、感触であったりします。すなわち、五感によって得られた感覚とともに記憶しているのです。
人によって差はありますが、映像(イメージ)の記憶はインパクトがあります。楽しかったことでも、辛かったことでも、そのときのシーンを思い出すことは多いと思います。記憶がはっきりしているものほど、そのときのイメージも非常にクリアに思い出されるのではないでしょうか?そして、クリアなだけではなく、あたかも現在それが起きているように、目の前に大きく広がっているようには見えませんか?

 

頭の中で、イメージが大きくはっきり見ることができ、音声も明瞭に再生できると、楽しい思い出はずっと楽しいものとして生き続けます。それを思い出すたびに、再び楽しくなります。
反対に、嫌な記憶のイメージが大きい場合は、辛い気持ちもまた強くなるものです。さらに、そのような記憶はあなたの気持ちを萎えさせても、決してプラスには働きません。かといって、過去の出来事をなかったことにはできません。しかし、過去は過去であり、現在は存在していないのです。それがあるのは、あなたの頭の中だけです。
そうであれば、その記憶にアクセスしてしまったときに、受け止め方を変えることができれば、辛い気持ちを和らげることができると思いませんか?

 

嫌な記憶がよみがえってきたとき、目をつぶって、そのイメージがあなたのどの辺りに見えているか確かめてください。インパクトが大きければ、目の前にドカーンとあるかもしれません。よく見るとスクリーンのような枠の中に見えていませんか?そして、ちょっと右だったり、あるいは左だったり、上だったり、スクリーンの場所を確認してください。
次に、スクリーンとの距離感も感じてみてください。映像の明るさ、解像度、色、動画/静止画の違いも見ていきます。
嫌な思いにさいなまれつつも、できるだけ冷静に客観的に記憶のイメージをチェックします。
それらの一つひとつの項目は、度合いが大きいほどインパクトを強めます。であれば、度合いを弱めてみましょう。
人間は想像力のある動物です。スクリーンを少し遠ざけて、距離をとってみます。明るさや解像度を少し下げます。動画であれば止めてみます。そうしたとき、あなたの受け止め方に変化はあるでしょうか?変化が小さければ、もう少し項目の度合いを下げていきます。

 

辛い記憶にきちんと向き合うことも大事ですが、そのあとに嫌な気持ちを引きずってしまっているようなら、記憶は消せなくても受け止め方を変えて、望む未来に向かって行こうではありませんか。

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