勉強、疲れた。
近くの中学の期末テストまで1週間を切りました。これまで勉強してきたことを、もう一度復習して、きちんと理解できているかどうかを確認する期間です。また、今は追い込みの時期でもあります。まだまだやらなければならない勉強があって、毎日夜遅くまでがんばっています。そのせいで睡眠不足になったり、どこか体の調子がおかしくなる子もいるようです。
「毎日遅くまで勉強してるから、眠たいし、疲れるし、もう無理です。」
人生の大先輩のお母さんからすると、「なによ、それくらい。普段、何もしないあんたが悪いんでしょ。」と言いたくなります。一理あります。コツコツと勉強していたら、直前でこんなに焦らなくても良かったかもしれません。しかし、今さらそれを言ってもどうにもなりません。そこでこんな声掛けはどうでしょう?
「それだけいっぱい吸収できているってことじゃない?」
勉強に疲れているという状況は他にどんな意味を持つのか考えてみます。「疲れるほど勉強したのだから、きっとたくさん学んだはず」と考えられます。勉強なんてもう嫌だと思っていたところに、「いっぱい吸収できている」と言われ、ちょっとだけ自信を持てて、前向きになれそうです。
このように少し見方を変えてみると、別な側面が見えてきて、それはとても意味のあることであったりします。その結果、モチベーションがアップすることもあるのです。
また、こんなことを聞くこともあります。
「うちの子は中学生にもなるのに落ち着きがなくて。」
限度の問題ではありますが、多少チョロチョロしているくらいではまだ大丈夫です。そこで、こんなふうに返してみます。
「新しいクラスに入っても、すぐに人気者になれますね。」
欠点だと思っていた特徴でも、それを生かせる場面が必ずあるはずです。明るく、おしゃべり好きで、いろんなことに手を出したりするというのは、新しい仲間にも受け入れやすいものです。
もしかするとあなたも、自身の短所だと思っていることが一つや二つあるかもしれません。その部分について、もう一度考えてみませんか?短所だと思っていた自分の性格が、どこかで生かせるかもしれません。そうなるとそれはもはや短所ではなく、あなたの個性なのです。