「男の子なんだから」

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「男の子なんだから」

「え~ん、○○君なんか大嫌いだ」
「何があったか知らないけど、男の子は泣かないの!」
「ボク、何もしてないのに、なぐったんだ」
「だったら泣いていないで、やり返しておいで!」

 

幼少期にお母さんまたはお父さんから言われ続けてた言葉。親はしつけの一環で言ったのかもしれませんが、その意図は伝わらず、子どものその後の人生に意外な影響を与えていることは少なくありません。
上記の例では、子どもは以下のように考えます。

「お母さんに慰めてもらいたかったのに、それは無視され、反撃するように言われた。ボクがおびえたり、悲しんだりすると、お母さんはボクを認めてくれないんだ」

 

このような出来事が繰り返されるたびに、この決断は信念に変わり、大人になってからもそれは続きます。すると、たとえば何かに失敗したとき、急に怒り出すようになります。失敗の原因を他人に転嫁し、その相手を怒鳴りつけるようになるのです。「どうして怒っているの?」とたずねても、「あいつがきちんとしないからだ」などと答えます。
本当は失敗して悔しいし、悲しいのですが、それらの感情が出てこようとした瞬間にスイッチが入り、怒りの感情が現れます。

 

女の子に対しては逆のパターンになることもあります。
友だちとケンカをして帰ってきてイライラしていたら、「そんなに怖い顔をしてたら嫌われるわよ」などと言われ、怒りの感情を抑え込むことが、親からの保護を受ける方法だと学びます。大人になって、怒りの感情が沸きあがろうとするとスイッチが入り、涙があふれ悲しくなってしまいます。決して”ウソ泣き”ではありません。本当に悲しいのです。ですので、「そんなことぐらいで泣くな」などと言うのは、最悪の慰めになります。

 

出来事に対する本物の感情とは違う感情を表すのですから、同時に嫌な気持ちにもなります。そしてこれは繰り返されるのです。
厄介なことに、この繰り返しに一役買っているのは、実は自分自身なのです。そのような展開になるように、無意識のうちに相手とのやり取りを進めていると聞くと驚くでしょう。なぜならそれは、自分自身の人生の脚本にそうあるからです。したがって、そこには客観的な気づきはありません。

 

人は皆それぞれに、自分の人生の脚本を幼児期に作り上げるのですが、今回の例は親の脚本が子どもに移っていく過程を示しています。人生の脚本は遺伝のように、代々引き継がれていくのです。
「いつもどうもうまくいかない」「なんでいつもこういうことになるんだろう」と悩んでいるのなら、幼少期に戻って、どういう場面でどんなことを言われ、どのように感じたかを思い出す必要があります。そして、そのときどうあるべきだったかを自分自身で取り戻すのです。そうすることで、多くの”心の呪縛”から抜け出すことができるでしょう。

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