”心の決まりごと”からの解放

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”心の決まりごと”からの解放

目標を立て、行動計画を作ったのに、なかなか実行の移せないという人がいます。

 

新学期に向けて、学習目標を立てて、どのように進めるか具体的な行動計画も考えました。何回見直しても問題はなさそうです。でも、なぜか行動を起こすことができないという生徒がいます。目標や計画作りを手伝ったお母さんはイライラしています。

「あとはやるだけじゃない。どうしてしないの?」

お母さんには理由が分かりません。実は本人にも理由が分からないのです。やろうという気持ちはあるのですが、先延ばしを続けてしまっています。

 

前回、自分が思ったように行動できない場合、そこには無意識が働いている可能性がある、というお話をしました。過去に刺激的な体験があって、たとえ記憶が薄れてしまっても、無意識が”心の決まりごと”を作っていて、知らず知らずのうちにそれに従っているということがあります。その”心の決まりごと”を何となくでも自覚している場合もあれば、まったく自覚はなく、”当たり前”と思いこんでいる場合もあります。

 

計画を行動に移せないというその生徒は、小さいころに夏休みの学習計画を立てたけれども、まったくうまくできず、学校の先生や親からきつく怒られたという経験がありました。実際には、先生も親もそれほどきつく怒っていなかったかもしれませんが、本人はとてもショックを受けました。みんながいる前で先生から叱られて、教室中の友達がこちらを見ながらニヤニヤしていたそうです。それ以来、計画を立てることに臆病になりました。何年も経った今では、その時のことをはっきりとは覚えていないのですが、心の奥底に「計画は立てるな。失敗して恥をかくから。」という”心の決まりごと”を持ち続けています。
中学生となった現在もそうですが、大人になってからも、そのような”縛り”を持ったままだと楽しい人生を送れません。

 

そんな役に立たない”心の決まりごと”から解放されるためには、それが作られたときの記憶にアクセスする必要があります。当時の状況を細かく思い出します。そして、それらを”事実”と”思い込み”に分けていきます。”事実”は変えられません。しかし”思い込み”はリセットできます。

 

その生徒は、先生が言った言葉を思い出してみます。すると、きつく叱ったのではなく、次はがんばれと励ましてくれていたようです。また、ニヤニヤしてたのはクラスの全員ではなく、いじわるな2~3人であったことも思い出しました。いくつかの”思い込み”がリセットできました。
そして、「その時の目標や計画、君の能力、周りの環境、すべてが今と違うよね。今は今。まったく別なものなんだよ。」ということだけを伝えたら、気持ちが楽になったようでした。
現在は、自分の立てた行動計画をコツコツと毎日実行しています。

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