解答を間違えることの意味

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解答を間違えることの意味

たとえば、数学の問題に取り組んで間違えたとします。「あー、もうわかんない!」と、すぐに解答と解説を求める生徒がいます。そういう生徒は成績が上がりません。問題に対して思考力を1回しか使わず、それが日常化するからです。つまり、頭をあまり使わないということです。この習慣は大人になっても続き、仕事で困難にあったときに対応できず投げ出してしまいます。そうするとどうなるかは明白です。

 

能力の育成は継続的に行わなければならないもので、それはすでに乳幼児の頃から始まっていると私は思っています。成人後(最近は、精神的な成人になるのは30歳以降と言われます)、自分の行動の責任は自分自身にありますが、子どもの育成の責任は親にあります。その人の”人間の器”を最初に形づくるのは親なのです。
しつけは重要な親の責務です。また、人としての生き方をインプットしているのも親です。子どもがまだ小さいうちに、親が無意識のままにインプットした生き方、生きる上での信念は、誰もが必ず持っているのですが、物心がついたあとには人生の価値についても伝えていく必要があるのではないでしょうか。

 

さて、問題の答えを間違えて、そこであきらめてしまっては、せっかくの思考力を上げるチャンスをみすみす逃しています。この一つひとつの”機会損失”が大きな学力差を生むことになるのです。
そのやり方で解けなかったのなら、別のアプローチの先に正解があるはずです。つまり、正しくない解き方を一つ経験したということになります。これからはその解き方を使わなくなるでしょう。そういう意味では、貴重な経験と言えます。正解にたどり着く道の選択肢が一つ減ったということですから。

 

テストにはいろいろな目的があります。入学試験や資格試験などは、能力の有無を検査します。学校の定期テストや小テストなどは成績をつける目的がありますが、習得できていないところを明確にするという側面もあります。それによって生徒は、できていなかった単元や問題を認識することができ、それらを勉強する必要性に気づきます。
つまり、×は単なる失敗ではなく、自分のスキルアップのための”啓示”であると考えると、逆にファイトが湧くというものです。

 

テストで間違えた問題をやり直すことなく、そのまま放置しているのは、学力向上においては愚行であり、状況をさらに悪化させることになるのです。

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