お菓子が止まらない
本当はやりたくないのに、ついやってしまう行動はありませんか?クセになっているという言い方もできるかもしれません。
大人であれば、タバコがやめられない、お酒を飲みすぎてしまうなどで、自己嫌悪に陥る人がいますね。
子どもでは、ゲームをやめられない、お菓子を食べすぎるなどがあります。子どもの場合、自己嫌悪にまで発展しないことも多いようです。将来に対する善悪の価値判断が、大人ほどしっかりできていないのかもしれません。したがって、その行動をやめようという意識は多少あったとしても、努力しようという意図にはつながらないようです。大人の中にもそういう人はいますよね。
やめたい、やめようという意識はあっても、やめることができないのは、その行動が自分にとって少なからずメリットがあるからなのです。メリットがあるのに、やめたいと思うというのは不思議な話ですね。実は、その行動のメリットは無意識下にあるので、普段は意識していません。一方、行動から来る”副反応”、たとえば健康が害される、体力が落ちる、時間がなくなる、肥満になるなどのデメリットは、実際の体感覚を伴って意識できるので、こちらばかり気になります。しかし無意識は意識よりとても強力です。気がつかないまま、隠れたメリットに引っ張られてしまうのです。
隠されたメリットとはどんなものでしょう?
タバコや飲酒はリラックスした気分を得られます。ゲームはストレス解消、お菓子は幸せな気持ちを与えてくれます。他にもその人特有の理由があるかもしれません。
どんな行動にも必ず、意識する意図または無意識の意図、あるいはその両方があります。意味がない行動というものはないのです。
その行動をやめたいと真剣に思うならば、まず、そこにある隠れたメリットに気づくことが必要です。そして、そのメリットを得られる、別の行動を探すのです。
自分の心の奥にいる、本当の自分に聞いてみてください。
「本当はなにがしたいの?」