失敗なんてない
かつて、トーマス・エジソンはこう言いました。
「それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから、成功なんだよ。」
生徒がドリルの問題の答えを間違えたり、テストで思ったより点数が取れなかったとき、「それじゃあ、今度はどうしようか?」とたずねることにしています。問題が不正解になったとき、その解き方ではうまくいかないということが分かりました。テストで点数が取れなかったとき、あのような勉強の方法ではより多くの問題ができるようにはならないということが分かったのです。
望んだとおりの結果ではなかったですが、エジソンが言っていたように、うまくいかないやり方を一つ覚えることができました。そのことは、うまくいくための方法を見つけることに一歩近づいたのです。そのプロセスにおいて、まさに”成功”なのです。
仕事でミスをしたとき、それによってステークホルダー(関係者)に迷惑をかけることになれば、とてもやりきれない気持ちになります。まずは、最良のリカバリーを図ります。落ち着いたところで、少し考えてみましょう。どうしてミスをしたのか。そこからミスの再発を防ぐアイディアが生まれます。そう、失敗を減らす方法を見つけることに”成功”したのです。
ただ、それでも同じミスを繰り返す人がいます。そんなときは、どうして同じことを繰り返してしまうのかを考えます。視点を変える必要があるかもしれません。そして、必ず気づくはずです。
期待したとおりにいかなかったとき、それから目を背けて、ただ忘れようとするのであれば、それこそ”失敗”になってしまいます。そこから次のチャレンジにフィードバックすることでのみ、私たちは前に進んで来ましたし、これからもそうしていかなければならないのです。